みかん小説
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"離婚した元夫は、私の再婚相手を知らない" 第3話

デスクに残された私は、のポケットので震え続けていた私用のスマートフォンを取りした。 画面をくと、LINEに【矢野達也】からのメッセージが数件、届いていた。

『おい美央、昨の今で悪いが、俺の荷物についてだ。リビングにあったイタリア製の革張りカウチソファと、インチのELテレビ、それとワインセラーの全部、今週末までに居へ送っとけ。業者の配と費用はお持ちな』 『ユイがどうしてもあのソファを使いたいって言って聞かないんだよ。どうせおみたいなのオバサンに、あんな広い具は豚に真珠だろ? 良妻の最の務めとして、しく配しろ』

指先がたく凍りつく。 婚届を提したその翌朝に、この図々しさ。 この、賃万円のタワーマンションの支払いは全額私の座からの引き落としだった。費も、費も、彼が輩刑事を連れてみ歩いた座のクラブのツケの替払いも、すべて私だ。 達也が実質に支払っていたのは、自分の趣のゴルフの会費と、へ貢ぐための遣いだけだった。

私は通話ボタンを押し、直接達也の携帯へ発信した。 ツーコールで、尊な声がた。

『おっ、なんだ美央。さっそく引っ越し業者を配したか?』

「いいえ。断るわ」 私の徹な声に、受話器の向こうで男が息を呑む気配がした。

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「あなたが指定した具、、ワインセラーのコレクション。すべて私の名義のクレジットカードで購入した、私の固財産よ。婚姻の貯蓄、ならびに婚姻の私の特財産から支払われた領収は、すべて弁護士を通じて保管してあるわ」

『はあ!? お、何ケチくさいこと言ってんだよ! 夫婦だったんだから半分は俺の権利だろうが!』

「財産分与の請求権を放棄する条項に、昨あなたの署名捺印をもらった調調をもう忘れたの? あなたの私物であるスーツ数着と靴、着類は、すでに段ボール箱に詰めて、あなたが転がり込んだその居へ着払いで発送したわ」

『ふざけんなッ! 俺はこれからユイとしい活を始めるんだぞ! がかかる期だって分かってんだろ!?』

「それは、あなたと、そのお相の女性が自分たちの稼ぎで解決すべき問題よ。度と私に連絡してこないで」

『おい待て! 美央、貴様ッ――』

プツリと通話を切り、私はスマートフォンの設定画面から達也の番号を即座に着信拒否リストへと登録した。 だが、そのわずか分。 今度は見らぬ話番号から、メッセージアプリ経由で枚の画像が送りつけられてきた。

画面をタップした瞬、私の界にび込んできたのは――。 都内つホテルの層階フレンチレストラン。 夜景をバックに、バカラのグラスを傾けながら品なピースサインを作る代半の若い女。

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派な巻き髪に、胸元がきくいたブランドもののワンピース。その隣で、酔してのを伸ばしている達也の姿。

添えられていたテキストは、悪に満ち満ちていた。

『はじめましてー! 達也さんのフィアンセのユイです♡ おばさん、物分かりよく達也さんを解放してくれてありがとー! 達也さんね、「あんなたい女医といると男としての自信が削れる」ってずっと愚痴ってたよ? 今はお祝いに、泊万円のスイート取ってもらっちゃいました♡ おばさんは寂しく、血まみれの病院で夜勤でも頑張ってねーwww』

女の名は、森ユイ(歳)。本のラウンジでバイトをしていたフリーターで、達也が「捜査協力者」と偽って接触し、倫関係に溺れていた相だった。

私は画面をじっと見つめた。 りは微も湧かなかった。むしろ、科医としての徹な観察が、写真の細部を拡していた。

テーブルのに無造作に置かれた、達也の警察帳。 そして、が宿泊しているホテルのレシートの端に印字された、信じがたい支払元の細。

――【公務張旅費等取扱票】の承認スタンプ。

「……なるほどね」

私は音もなくスマートフォンのスクリーンショットを保し、暗号化フォルダへと転送した。 墓穴を掘るとは、まさにこのことだ。

そのの夕方。

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