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"100人宴会を潰した義妹に、店主の私が請求書を出した日" 第4話

と帳の奥へを引いた。

菜緒はちがらず、机のに両を揃えてリエを見げた。

「おはよう、リエさん。昨は焼肉、美しかった?」

「なっ……! 嫌言わないでよ! ちょっと会が変わったくらいで、なんなのよ! 魚なんて、今のお客さんにせば丸儲けじゃない! 私からを巻きげて、しい蔵庫でも買う気!?」

あまりの無と顔無恥さに、菜緒の奥歯がギリリと鳴った。

「リエさん。度でもいいから、料理の仕事に敬を払ったことがある?」

「はあ!?」

「あなたのために、さんは朝のに起きてへったの。アレルギーのある同級のために、厨を徹底に洗浄して調理器具を分けたの。それを、に焼肉を決めていながら、まで隠して準備させた。それは『ちょっと会が変わった』とは言わないわ。確な詐欺であり、営業妨害よ」

「さ、詐欺……!?」

リエの瞳に、瞬だけ揺がった。しかし、すぐに持ちのヒステリックな声で塗りつぶそうとする。

「誰が払うもんですか! お兄ちゃんに全部言いつけてやる! お義姉さんが内を脅迫してを脅し取ろうとしてるって、お母さんにも親戚にも全部バラしてやるから!」

リエは吐き捨てるように叫ぶと、ドアを壊さんばかりの勢いで叩きつけ、階段を駆けりていった。

静まり返った事務所で、菜緒はく息を吐きした。

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だが、菜緒はこの、まだ気づいていなかった。リエがこれほどまでに異常な怯えとりを見せた本当の理由が、単なるキャンセル料の支払いを惜しんだからだけではないということに。

曜の昼がり、ランチ営業を終えた「魚」の帳に、本の線話が入った。

「お忙しいところ恐れ入ります。私、都第期同窓会で、副代表兼会計を担当しております千佳(みき ちか)と申します。主の藤本菜緒様はいらっしゃいますでしょうか」

落ち着いた、理な女性の声だった。

菜緒が受話器を代わると、は極めて丁寧な調で、しかし緊張を孕んだ声で切りしてきた。

「藤本様、曜の同窓会の件で、どうしても直接お伺いして確認したいことがございます。本の夕方、アイドルタイムにおをいただけないでしょうか」

午3半。引き戸がき、濃紺のパンツスーツにを包んだ代半ばの女性が入ってきた。信託の監査部に勤めているという千佳は、背筋をすっきりと伸ばし、帳のがりに通されると、まず々とをげた。

「藤本様、まずは同窓会幹事会を代表し、よりお詫び申しげます。曜、貴にな損害とご迷惑をおかけしたこと、本当に申し訳ありませんでした」

「さん、をげてください。

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……お伺いしたいのですが、同窓の皆様には、今回の会変更についてどのように説がなされていたのですか?」

菜緒がほうじ茶を差ししながら尋ねると、は鞄から冊のファイルを取りし、苦渋に満ちた表を浮かべた。

「……リエさんからは、曜の夜のグループチャットで、こう斉送信がありました。『魚の仕入れルートでな毒の疑いが発し、保健所からものの提供自粛請がた。主から泣きつかれてキャンセルしてくれと頼まれたため、急遽、私が無理を言ってりいの焼肉を押さえた』と」

ガシャン、と厨の奥で鉢が擦れう音がした。簾ので聞きをてていたが、血相を変えてびしかけてくるのを、菜緒は鋭い線で制した。

「……毒の疑い、ですか」

菜緒の指先が、たく凍りついた。

魚が臭いという内への暴言だけではなかったのだ。彼女は同窓百名に対し、このが品の事故を起こしたという、にとって刑宣告に等しい虚偽の説を流布していたのだ。もしこの話が域の商会や常連客のに入れば、続いた簾は瞬でに堕ちていた。

「もちろん、私は審にいました」は鏡の奥の瞳を鋭くらせた。「保健所の指導が入ったという割に、正式な公表文の提示がない。

そして何より……同窓会の収支計算を突きわせた際、到底見過ごすことのできない『数字の乖』が発覚したのです」

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