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"100人宴会を潰した義妹に、店主の私が請求書を出した日" 第5話

はファイルから、枚の見積を並べて机のに置いた。

枚は、菜緒が事に提していた「魚」の正規見積。百名で千円、総額万円。 そしてもう枚は、当使用された焼肉「牛よし」のきの領収と、参加者から徴収した会費の集計表だった。

「同窓百名からは、当初の予定通り千円、計万円の会費を徴収しました。差額の万円は、通信費や記写真代、次会への繰越として計されるはずでした。しかし、リエさんが提してきた『牛よし』の支払細は、代総額が万円と記載されていたのです」

「万……当たり千円ですか。肉のコースなら妥当な額に見えますが」

「いいえ」はを乗りし、ペン先で領収の但しきを指した。「私、今朝番で『牛よし』へ向き、を問い詰めて裏帳簿の控えをさせました。実際の代総額は、幹事割引と期予約特典が適用され、万円だったのです」

菜緒は息を呑んだ。

万円。

「差額の万円はどこへ消えたのか。は状しました。『藤本リエ様から、領収は万で切ってくれと頼まれた。差額の万は、彼女の個座へ現でキャッシュバックした』と」

あまりの々しい正に、事務所の空気が止まった。

だが、の告発はそれだけでは終わらなかった。

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「さらに……藤本様。これを、ご覧になったことはありますか」

が震えるで差ししてきたのは、ある域振興財団の『域文化・青交流支援助成』の申請コピーだった。

そこには、申請団体名として『都第期同窓会実委員会』とあり、協賛協力舗の欄に、鮮な社印とともに『鮮割烹 魚 代表者 藤本菜緒』の署名がなされていた。

助成交付額:万円。振込先座:藤本リエ個座。

「これは……何ですか? 私、こんな申請にサインした覚えも、社印を押した覚えもありません!」

菜緒が叫ぶように言うと、はく、く頷いた。

「リエさんは、あなたの留守にの角印を勝に持ちして類を偽造し、公な助成万円を自分の座へ正受していたのです。同窓会を隠れ蓑にした、総額万円に及ぶ横領作……それが、今回のドタキャンの裏に隠されていた真実です」

が帰った、菜緒は震えるで庫をけ、の類入れを確認した。

実印は厳に別の所に保管してあったが、請求や領収に常に使用する号の角印が、普段置いている桐箱の定位置からわずかにズレていた。

半、健が「の確定申告の控えを見たい」と言って、事務所の鍵を借りていった夜があった。あのだ。夫の引きによって、リエはこの事務所に入り込み、助成の申請に勝に角印を押印したのだ。

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妹の犯罪な正に、夫が加担していた。

胃の底からせりがってくる吐き気を必に抑えながら、菜緒は元のスマートフォンで嵐税理士と顧問弁護士へ至急の連絡を入れ、朝番での法続きの準備に入った。私文偽造、同使、業務横領、そして舗に対する威力業務妨害。もはや内の競りいなどという易しい次元はとうに超越していた。

その夜、夜1。

階の寝で寝息をてているはずの健の気配が、寝具から消えていた。

菜緒はパジャマのに羽織をね、音を忍ばせて階段をりた。階の事務所のドアの隙から、細いかりが漏れていた。

息を殺して引き戸の隙からを覗き込んだ瞬、菜緒は息を止めた。

デスクスタンドのかりの、健が庫のにしゃがみ込み、菜緒の黒いバインダーを漁っていたのだ。

「……あった、これだ」

健が引き抜いたのは、ヶにリエが署名した、あの『キャンセルポリシー同』の原本だった。

健はポケットからオイルライターを取りし、親指でフリントを弾いた。さな青い炎がちがり、の端へづけられる。原本さえ燃やしてにしてしまえば、契約のそのものを証できなくなり、妹への万の請求を揉み消せると考えたのだ。

「何をしているの」

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