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"100人宴会を潰した義妹に、店主の私が請求書を出した日" 第7話

には類挟みと温度計、検体採取用の滅菌バッグを携えている。周囲の歩者が物珍しそうにを止め、穏な線を投げかけていた。

「保健所の活課の者です。昨夜、貴の取り扱い産物に関する具体な内部通報がございまして、品法に基づく臨のち入り検査を実施させていただきます」

「どうぞ、へ。奥の帳と厨、蔵庫、凍庫のすべてを公いたします。調理責任者のも待しております」

菜緒が歩も引かずに招き入れると、査察官たちはそうに線を交わした。通報の内容は「営業止を免れるために今朝くから毒魚の残骸を隠滅している」という極めて切迫したものだったからだ。

にわたる査察は、寸分の隙もないほど厳格にわれた。

蔵の温度記録チャート、まな板と包丁の線殺菌庫の稼働記録、洗いの非接触型栓の作確認。査察官は曜に仕入れられた鮮魚の伝票番号と、の卸売会社が発したトレーサビリティコードを照し、元の端末で次々と照会をかけていった。

「……毒魚の混入の痕跡は、切認められませんね」

若い方の査察官が、嘆混じりの溜息とともに袋をした。

「それどころか、々の自主検査記録の精度、材のロット管理は、般な割烹の基準を遥かに超えて優良です。

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通報にあった『トラフグの無資格処理』や『アニサキス禍の隠蔽』といった兆候は、完全な虚偽と判断せざるを得ません」

配の査察官が、帳の机のに置かれた『臨ち入り検査結果通』の「備なし・正事項なし」の欄に判を押し、菜緒に渡した。

「藤本さん、ご協力ありがとうございました。お見事な管理体制です。……実は、昨夜の通報話ですが、録音音声を聞く限り、かなり揺した若い女性の声でした。背での通過音が混ざっており、駅の公衆話からの通報でした」

「教えていただき、ありがとうございます」

菜緒は々とをげた。公衆話。自宅の固定話やスマートフォンを使わず、自らの元を隠してを破滅に追い込もうとした義妹の浅ましい焦燥が、まざまざと浮かびがっていた。

査察官たちがをてった直、階段の奥から、青ざめた健が恐る恐る姿を現した。

「な、なお……検査、終わったのか? 、閉められずに済んだのか?」

菜緒は夫の顔を見ることなく、元の検査結果通をクリアファイルに収めた。

「ええ。完璧なシロよ。……健さん、支度をしてちょうだい。今夜、同窓会の全幹事が集まる臨対策委員会があるわ。あなたも、藤本の男として同席しなさい」

健の喉仏が、ゴクリと引き攣るようにした。

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曜の午7。駅の民交流センター第会議には、張り詰めた沈黙が漂っていた。

机の片側には、同窓会副代表兼会計の千佳をはじめとする幹事名。そのには、菜緒と顧問税理士の嵐が、分い証拠類のバインダーを携えて座っていた。健は菜緒の斜めろで、居所を失った子どものように縮こまっている。

定刻を分過ぎた頃、会議のドアが軋んだ音をてていた。

現れたのは、派なブランドもののトレンチコートを着たリエだった。その背には、リエに泣きつかれて無理やり引っ張りされてきた実母・藤本松代の姿があった。

「ちょっと千佳、何なのよげさに! 平の夜に呼びすなんて非常識じゃない! それに何で菜緒さんまでいるわけ!? 族の問題に同窓会を巻き込まないでよ!」

リエがまくしてながらパイプ子を引いた瞬、千佳が元の類をバサリと机の央へ滑らせた。

「藤本リエさん。今夜の議題は点です。点目は、あなたが同窓百名から集めた会費から、焼肉『牛よし』の裏リベートとして懐に入れた万円、ならびに協賛名目の商品券万円分の着。点目は、『魚』の社印を冒用して域振興財団から正受した助成万円の使途についてです」

リエの顔から、さっと血の気が引いた。

「な、何言ってるのよ……! そんなのデタラメよ! 『牛よし』のが勝に値引きしてくれただけで、私はみんなのためにいプランを探してあげたのよ!」

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