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"今日でクビだ」黒蛇の夢を信じて280万円の起爆装置を壊した俺。3日後、127人が退避した直後――山が崩れた" 第13話

が隠していたもの

第4区画は、崩落も6封鎖された。

ガス濃度が全基準までがり、次崩落の危険がいと判断されてから、部の鉱保専員と質調査班が入坑した。

私はで報告を待った。

発破器を壊した責任について、社内調査と警察への事説が続いている。を救った能性がいからといって、会社の設備を壊した事実まで消えるわけではない。

それでも、あのの判断を悔してはいなかった。

午3過ぎ、質調査班が岩試料を持って戻った。透な袋のには、黒っぽい岩に黄の細い筋がる破片が入っている。

翌、速報値がた。

崩落でした岩盤から、これまでの採掘区画をきく回る品位が検されたという。

「鉱脈なんですか」

私が尋ねると、質担当者はすぐには頷かなかった。

「能性はいです。ただし、岩1個では規模も価値も決められません。どこまで続いているか、採掘能かを調べる必があります」

その慎な答えに、私はかえってした。

誰もそので“何百億円”などとは言わない。数字は調査のについてくるものだ。

さらに3週かけて、崩落点周辺の隔探査とボーリング調査がわれた。

鉱脈は、蛇が岩のをんだように細く湾曲しながら、第4区画のさらに奥へ続いていた。

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推定範囲は、会社が過に採掘した最鉱脈の約2.6倍。採掘方法と保対策を組み直す必はあるが、黒鉱の操業数をきく延ばす能性があるという。

本社はまだ資産価値を公表しなかった。それでも“会社創以来最級”という調査結果だけで、現には分なみがあった。

もし予定通り発破していれば、ガス爆発と崩落で命が失われただけではない。しい鉱脈も危険区域の奥へ埋まり、期調査できなかった能性がい。

が隠していたのは、危険とだった。

その頃、社内監査も結論へづいていた。

監督が最終承認した4件の報では、異常値だけが省かれていた。測定所を入側へ変えるよう指示した記録、原データを閲覧した操作履歴、太田たちの証言も致した。

会社は監督について、単なる記載漏れではなく、程縮を優先した図な全報の省略と判断した。

80万円の成果加算は取り消し。鉱候補からもされた。現監督の職を解かれ、3かの勤止処分となった、保判断に関わらない部署への格異が決まった。

器材倉庫へ私を入れ、約2から施錠した件は、会社が防犯映像と子鍵の履歴を警察へ提した。処罰が決まったわけではないが、業務必な待ではなく、自由を奪った為として捜査が続くことになった。

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最終面談の、会議には野部、事担当者、現統括役員がいた。

机のには2つの報告が置かれている。

1つは第4区画の災害を回避した調査結果。

もう1つは、私が280万円の発破器を壊した報告だった。

「酒井さんのが、結果として発破を止めたことは確認しています」

役員が言った。

「当、複数の異常があり、本社への正式報告も受理されていました。設備を壊さなければ事故になった能性もい」

私は黙って続きを待った。

「その事を考慮し、会社は280万円をあなた個へ請求しません。警察にも、緊急性を含めた調査資料を提します」

胸の奥に詰まっていた息が、しだけ抜けた。

「ただし、設備を壊す方法を会社として認めることはできません。正式な戒告処分とします」

「承しました」

私はをげた。

すべて正しかったことにされるより、その結論の方が納得できた。

役員は次の類を差しした。

《保改善 任命案》

現の異常報告制度を作り直し、各鉱区の全記録を監査するしい役職だった。収は現より160万円がる。災害回避への特別功労として、300万円も支されるという。

私はすぐには署名しなかった。

「1つ、条件があります」

役員が私を見る。

「異常がなかったと分かったでも、作業を止めたを評価や配置で利にしないでください」

野部が、用していた制度改定案をいた。

そこにはすでに、異常報告を本社サーバーへ同保すること、現監督1では記録を削除できないこと、止判断をした作業員への利益扱いを禁止することがかれていた。

「同じことを考えていました」

野部が言った。

私は任命をに取った。

会議をると、廊の窓から第4区画へ続くが見えた。

黒い帳をき、の処分、設備代の請求、自分への戒告、しい役職と額を順にいた。

最にだけ加えた。

《止める責任を、1の覚悟だけに任せない》

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