みかん小説
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"「飯抜き」と言われたので、夫との生活を全部やめました" 第2話

「最距で結果をす」と言壮語した裕介だったが、その実態は目も当てられない惨状だった。

朝、綾野が慌ただしくメイクをして勤の準備をしている、裕介はベッドのでいびきをかいて眠りこけていた。昼過ぎにようやく起きし、テキストをページほどめくっては「脳の集力をめるためのインターバルだ」と称してスマートフォンのゲームアプリに何も没する。

綾野が夜過ぎにスーパーでい買いし袋を提げて帰宅すると、リビングのにはスナック菓子のべこぼしが散乱し、シンクには昼に裕介がべたカップ麺の残り汁が放置されていた。

「裕介さん、しは勉んだの? 過問の正答率はどれくらいてるの?」

夕の肉じゃがを煮込みながら綾野が尋ねると、裕介はソファに寝転がったまま骨に嫌な顔をした。

「いちいちうるさいな。資格試験ってのは直の追い込みが勝負なんだよ。おみたいに毎ガリガリやるのは流の勉法だ。俺には俺の格メソッドがあるんだから、しするな」

そんな調子で臨んだ直の試験は、格ラインの半分にも満たない壊滅な点数で格だった。格通のハガキを見た裕介は、「今回の題傾向はらかに奇問がすぎた」「採点基準が透だ」

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と運営関への愚痴を並べて、反省のなど微も見せなかった。

綾野のは限界に達しつつあった。

営業目標を達成するために昼は靴底を減らして回りをし、夜は疲れた体に鞭打って自炊と洗濯をこなす。取りのほぼ全額がからへと活費に消えていき、独代にコツコツと積みててきた綾野の個貯は、裕介の税の支払いや受験費用の補填によって、毎確実に目減りしていた。

そんなあるの夕。

綾野が作った豚の姜焼きと噌汁を黙々とに運んでいた裕介が、湯呑みの茶をみ干し、唐突に信じがたい提案をにしたのだ。

「おい、綾野。悪いけどさ、お、今の仕事を辞めてうちの親父の介護をしてくれないか?」

箸を持った綾野のが、ピクリと止まった。咀嚼していた姜焼きのが、舌のから完全に消失した。

「……は? 介護?」

「そうだよ。親父ももう歳だしさ、いつまでも実で老夫婦だけで暮らさせるのはだろ。だから、おが仕事を辞めてうちの実に同居して、親父の面倒をフルタイムで見てやってほしいんだ」

綾野は箸を置き、夫の顔を凝した。冗談を言っているようには見えない。本気で「名案」をいついたとでも言わんばかりの、どこか誇らしげな表を浮かべている。

「ちょっと待って。

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お義父さん、今で歳でしょう? 先会ったも、趣の庭菜園で朝から晩まで鍬を振るってるって元気に話していたじゃない。介護認定すら受けていないのに、何の介護をするっていうのよ」

すると裕介は、まるで物分かりの悪い幼稚園児を相にするかのように、袈裟にに首を振ってみせた。その馬鹿にした仕が、綾野の神経を逆撫でする。

「全く、おは像力ってものがりないな。体が完全にかなくなってから慌てて準備したって遅いんだよ。事に同居して、密にコミュニケーションを取って、来るべき介護ののために信頼関係を構築しておく。それが真の親孝であり、リスクマネジメントってもんだろ」

「が分からないわよ。だいたい、私が仕事を辞めたら、体誰が活費を稼ぐの? あなた、今完全に無職じゃない」

綾野が極めて現実な正論を突きつけると、裕介はで笑い、呆れたように言い放った。

「何言ってんだよ。おの貯があるだろ」

「……私の貯?」

「そうだよ。結婚におが貯め込んでたが数百万円はあるんだろ? そういう族の緊急事態のために使うための貯じゃないか。し惜しみすんなよ、ケチくさい」

目のの男の顔無恥さに、綾野の背筋にたい戦慄がった。

自分の怠惰を棚にげ、妻のキャリアを奪い、妻の個資産を義実への奉仕のために差しさせようとしている。

この男ののには、「族を支える」

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