みかん小説
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"「飯抜き」と言われたので、夫との生活を全部やめました" 第7話

「あれは……あれは親父たちので格好をつけたかっただけで……!」

「格好をつけるために、妻を飢えさせ、尊厳を踏みにじったのね。裕介さん、あなた自分のがまだ分かっていないようだけど、あなたが今置かれている状況は、全部あなた自が撒いた種よ。からた錆というの」

「頼むから百万円……いや、せめて気代と今の返済分の万だけでも振り込んでくれ! 俺、まれ変わるから! から雇いでも何でもやって働くから!」

「結構です。私にはもう、あなたの言葉を信じる余力も義理もありません」

綾野は子の背もたれにく体を預け、はっきりと告げた。

「婚しましょう」

「え……? り、婚……?」

「そうよ。これ以、あなたのような寄虫と緒に活するなんてミリもないわ。、私の代理弁護士からあなたの元へ、婚協議の通と財産分与・慰謝料請求の面が届きます。直接の連絡は輪際拒否します。すべて弁護士を通して話しいなさい」

「待て! 綾野! 婚なんて冗談じゃない! 俺はおをして——」

プツリ。

綾野は通話終ボタンを押し、そのまま裕介の話番号を着信拒否に設定した。

通話が切れたスマートフォンの画面をデスクに置くと、胸を圧迫していた苦しい鉄の塊が、綺麗に溶けっていくような覚があった。

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失やしみは微もなかった。ただただ、愚かな男とその族から、自分のと財産を守り切れたことへの静かな誇りと、清々しい解放だけが満ちていた。

翌、裕介の実と、ライフラインの止した自宅マンションへ、綾野の代理である弁護士・柴田からの内容証郵便が斉に届いた。

柴田弁護士は、婚問題と債務理の分野で名い百戦錬磨のベテランだった。面に記載された内容は、裕介たちにとってまさに刑宣告に等しいものだった。

、婚姻関係の破綻に伴う協議婚の求。 、婚姻期における夫の悪の遺棄、ならびに精神虐待(モラハラ・事の剥奪宣告・無断退職による経済DV)に対する慰謝料として、百万円の請求。 、綾野の個座から替払いしていた裕介個の債務(税・・私遊興費)の清算、計百万円の返還請求。 、自宅マンションの賃貸借契約の解除に伴う退および原状回復費用の全額負担。

面を受け取った義実は、蜂の巣をつついたような騒ぎになった。

義父の修造はり狂い、綾野の実へ鳴り込みの話をかけてきたという。だが、事に綾野から事を詳しく聞いていた綾野の父は、修造の声をしてね除けた。

『自分の息子が会社のを使い込み、借まみれで無職になった恥を棚にげて、よくもまあ様の娘に介護と借返済を押し付けようとできたものだな! 娘の個財産を狙った詐欺同然の企み、警察に被害届をしてもいいんだぞ!』

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父の毅然とした反論に、修造は何も言い返せず、受話器を叩き切ったという。

さらに、義母の登紀子からも、綾野の母宛てにしおらしい泣き落としの話が入ったが、母もまた徹に対応した。

『綾野はもうですし、派に自して稼いでいるのです。あなた方の都の良い具ではありません。今はすべて弁護士の先を通してください。これ以実に話をかけてくるなら、業務妨害で通報します』

堀は、完璧に塞がれた。

甘やかされて育ち、親の庇護と見栄のでしかきられなかった裕介は、気が止まり、蔵庫のが腐臭を放つ暗の部で、膝を抱えて震えるしかなくなっていた。

婚調の申してがわれた庭裁判所の待。

指定された期に現れた裕介は、わずかヶのに見るもなくやつれ果てていた。級だったはずのスーツは皺だらけで汚れ、無精髭が伸び、頬はげっそりとこけていた。隣には、すっかりさくなった義父母が、縮こまるようにして座っていた。

調の席で、裕介は「妻が方にをて活費を止めたのは悪の遺棄だ」と拙い主張を試みた。

しかし、柴田弁護士が提した証拠のをに、調委員たちの表はややかに固まるばかりだった。

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