みかん小説
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"妊娠八か月の私に姑は四十人分のおせちを作らせた" 第12話

私の名で届く注文

《旬菜みや》の通販は、最初から成功したわけではない。配送に煮物の汁が漏れ、件へ返した。広告費をかけたに注文が減り、結がをして納期を延ばしたこともある。

私は宅の母親だからく使えるとう取引先を断った。作業、撮、文章、顧客対応を見積へ分け、追加作業には料をつけた。無でを支えた過を、今の仕事へ持ち込まないためだった。

半で域の菓子と漬物からも依頼が来た。私はで抱えず、子育てのデザイナーと配送管理経験のある女性へ業務を委託した。売が増えたからを雇うのではなく、無理を続けて倒れない仕組みを先に作った。

初めて自分の号《つむぎ商支援》の座へ報酬が振り込まれた、私は通帳を何度も見た。誰かが翌にの座へ移すことはない。印鑑もカードも、自分で保管している。

父が祝いとして価なパソコンを買おうとしたので、私は断り、必なは事業用の貸付契約にしてほしいと頼んだ。父はし寂しそうに笑い、代わりに結へ絵本を冊買った。

助けを拒むのではない。助けの名と範囲を、自分で確かめるようになった。

もう度の晦

あのからの、《旬菜みや》の厨には個のおせちが並んだ。

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注文数はより減らし、従業員が交代で休める量にした。私は通販の最終確認に来たが、調理台へつ役ではない。

宮本が子を脚、作業台の隅へ置いた。

「座って確認してください。ここでは、座るのも仕事です」

私は笑った。、幸子は子を片づけた。今は誰かが倒れるまで働くことを、美談にしないになっている。

結は母に抱かれ、厨のからを振った。父は建物所者として末の挨拶に来たが、売を尋ねず、従業員へ菓子を渡して帰った。族と経営の境界を、皆がしずつ学んでいた。

夕方、健太が客としておせちを受け取りに来た。予約名も支払いも自分のものだった。彼は結へさな絵本を渡し、私には余計な話をしなかった。

帰り際、厨を見てち止まった。

「母さんは、ここを自分のだとってた。俺も、自分のものだとってた」

「今は?」

「働いているの所だったんだとう」

私は返事をせず、受取票へ確認印を押した。その言葉が本物かどうかは、これからので決まる。

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