みかん小説
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"ただの経理パート" 第3話

消された創業者

真由美は父の遺品箱から、創業当の融資資料と通帳を探しした。担保融資千万円は彼女名義で実され、資は会社座へ直接送られていた。相の言葉より、残された付と額のほうが正確だった。

ところが現の会社案内には、達也がで創業したとかれている。真由美の肩はから取締役ではなく経理補助へ変わり、役員変更の議事録には彼女の署名に似た文字が残っていた。彼女は鳴らず、次に必な資料だけを鞄へ入れた。

真由美はその議事録へ署名した記憶がなかった。印鑑証の取得を調べると、子宮の術で週入院していた期と致し、類を受け取った代理欄は空だった。それは勝利ではなく、奪われた判断権を自分のへ戻す最初の続だった。

森川は登記変更を直ちに無効と断定せず、当の司法士と税理士の記録を保全した。真由美も達也へ問いたださず、先に自分の預、分証、実印を貸庫へ移した。その点では、目のの来事が次の証拠へどうつながるのか、まだ誰にも分かっていなかった。

庭座を確認すると、で千百万円が設備投資名目で引きされていた。送先は耶の兄が代表を務める実体の乏しい経営支援会社だった。

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真由美は結論を急がず、ではなく記録の順番を守ることにした。

入院していた週の予定表には、術翌から点滴量と歩訓練の刻まで残っていた。できる状態ではなく、印鑑証を取りに役所へくことなど能だった。真由美は病院へ事を話し、診療内容そのものではなく、院と許の無を示す証だけを依頼した。

達也の机を勝に探すことはしなかった。自宅は夫婦の共空でも、会社資料を持ちしたと逆に責められる危険があるためだ。森川の助言に従い、真由美は自分が正当に持っている通帳、契約控え、メールだけを複製し、原本の保管所と撮も記録した。

庭座からの送には、達也が《税対策だから配するな》と説した記憶があった。当の真由美は会社の決算を優先し、計細まで問い直さなかった。森川は、信じたことを責めるのではなく、今から確認できる範囲を区切ろうと言った。その言葉で真由美は、過の自分を裁く作業ではなく、現の財産を守る調査へ戻ることができた。

さらに送の翌週ごとに、達也が使う都のマンション管理費が同じ会社から支払われていた。会社の問題と夫婦の裏切りは、同じの流れでつながっていた。

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