みかん小説
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"ただの経理パート" 第16話

戻らない子

半、会社の受注は以の割まで戻り、利益より先に事故報告件数が社内会議で共されるようになった。隠すほど評価される仕組みを改め、く報告した部署を責めない方針が定着した。彼女は鳴らず、次に必な資料だけを鞄へ入れた。

佳子は格を受け入れ、支払担当かられた部署で働き続けた。真由美とは業務の挨拶だけになったが、その距も責任の部として受け止めていた。それは勝利ではなく、奪われた判断権を自分のへ戻す最初の続だった。

野は定の再雇用を選び、若い社員へ監査記録を教えた。昔は真由美さんが全部っていたという言い方をやめ、どこを見れば誰でも確認できるかを伝えた。その点では、目のの来事が次の証拠へどうつながるのか、まだ誰にも分かっていなかった。

达也は別のさな会社へ営業職として入った。元社の肩を使えない所で、自分の承認印のさを初めて学んでいると、代理を通してい報告があった。真由美は結論を急がず、ではなく記録の順番を守ることにした。

真由美は返事をしなかった。彼の更を採点する役目まで元妻が引き受ければ、また責任がこちらへ戻ってくると分かっていた。族という言葉で曖昧にされてきた責任が、ようやくつずつ形を持ち始めていた。

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受注が戻っても、以と同じ利益率にはすぐ届かなかった。第者監査費用が増え、良資材の廃棄も必だったからだ。それでも社は数字を隠さず、例会議で損失の理由と改善期限を共した。

真由美は会社が自分なしでも会議をめる様子を見て、寂しさより堵を覚えた。、必とされ続けることを価値だとってきたが、本当に残すべきなのは自分がいなくても確認できる仕組みだった。空いたで、彼女は部講座へ通い直した。

達也からは度、やり直している姿を見てほしいというが届いた。真由美は封に森川へ渡し、銭求や脅しがないことだけを確認してもらった。返事をしないのは憎しみではなく、元夫のを管理しないという境界だった。彼の変化が本物かどうかを判定する仕事からも、彼女はりたのである。

会社の廊からは《社夫》という呼び方も消えた。社員は真由美を顧問、あるいは佐伯さんと呼び、質問は予約したにまとめて持ってきた。しよそよそしい距が、かえって互いの仕事と活を守っていた。

会社の会議には、彼女が追いされたの子が残っていた。けれど真由美はそこへ戻って座ることを勝利とは考えなくなっていた。

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