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"50歳の再婚、披露宴で知った夫の嘘" 第12話

母の絶縁状「あなたは私の息子ではない」

「取りげれば済む……? 正、あなた、本当に自分が何をしたのか分かっていないのね」

幸恵の声は、震えていなかった。

、息子に言われるがままにきてきた気な老母の姿は、そこにはなかった。

幸恵はハンドバッグから、記帳されたばかりの通帳と、実印を取りし、正の目のに叩きつけた。

「この百万円は何なの? 私の老ホームの入居として、お父さんが遺してくれた定期預よ。……『居の保証としてにて替えるだけだ』と言って、私の留守に印鑑を持ちし、全額解約して引きしたわね」

「そ、それは……! 居の賃や具代がかさんで、で会社のボーナスから補填するつもりだったんだよ!」

「目黒のマンションは、単者向けの1LDKじゃないの!」

幸恵の痛な叫びが、査問を切り裂いた。

「契約を見せてもらったわ。『齢親族の同居は切認めない』って、特約に赤線が引いてあった! ……あなた、最初から私を引き取る気なんて微もなかったんでしょう! 玲子さんには『母とは同居しない』と約束し、私には『玲子さんがんで介護してくれる』と嘘をつき、親戚のでは『派な男』ぶって……! 裏では私のおを盗み、狭い部に閉じこもって、いざとなったら『がダメだと言ったから』と私をどこかの施設へ放りすつもりだったのね!」

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「母さん……違う、それは誤解だ……!」

「誤解じゃないわ!」

幸恵は目からポロポロと涙をこぼしながら、胸ポケットから枚の折りたたまれた便箋を取りした。

「今朝、名古の公証役で作成してきた【親族関係に関する公正証】の写しよ。……私は本付で、あなたとの扶養関係のをすべて破棄します。今、私が病気で倒れようと、孤独しようと、あなたに連絡がくことはありません。切の財産相続権も排除する続きに入りました」

正は腰を抜かしたように、子へと崩れ落ちた。

「そ、そんな……母さん、見捨てるのか!? 僕をにするのか!?」

「見捨てたのは、あなたよ」

幸恵はたく息子を見ろした。

「自分の都が悪くなったら嘘をつき、のせいにして逃げ回る。……そんな卑怯な男、私の息子じゃありません。度と、私の実の敷居をまたぐんじゃないよ」

母からの決定な絶縁宣言。

、母親の過保護と甘えの温に守られてきた正の精神な支柱が、根元からへし折れた瞬だった。

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