みかん小説
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"寝室のベッドの下に隠されていたもの" 第4話

夫の帳簿

はへ取引止を正式に申し入れ、偽造された申込を証拠として保全した。正にはらせない。彼が次にどこへ連絡し、誰がくかを見るためだった。

、正は自分から話しいを求めてきた。所は法律事務所の会議、弁護士同席、全会話を録音するという条件をつけると、にも承諾した。

正は頬がこけ、でひどく疲れたように見えた。私の顔を見るなりちがったが、に促されて向かいの席へ戻った。

「まず謝らせてほしい。カメラを設置したのは俺だ」

予していた言葉なのに、胸の奥が痛んだ。

「なぜ?」

「君が夜に何度も起き、朝になると覚えていないと言うからだ。医師へ正確に説するため、眠状態を記録したかった」

「マイクと部送信は? 委任状と相続財産の覧は?」

「君が自分で管理できなくなったに備えただけだ。財産を守るためだった」

正は、黒い容器をらないと言った。送器は湿気を防ぐための物で、薬品を入れた覚えはない。義母の署名も、将来必になったの仮の類にすぎず、実する気はなかったという。

「では、野先に私が盗聴を訴えると話したのはなぜ?」

「君は以から、誰かに見られている気がすると言っていた」

「言っていない」

「覚えていないんだよ」

その言で、半の会話がよみがえった。

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鍵を閉め忘れた。財布を蔵庫へ置いた。同じ話を度した。正はいつも、私には記憶がないという形で会話を終わらせた。

「録音がありますか」

が尋ねると、正は鞄からUSBメモリーをした。には私が夜に起きて部を歩く映像、朝に薬をんだことを忘れて正へ尋ねる映像、通帳を探して混乱する映像が入っているという。

「これを見れば、俺が妻を助けようとしていたと分かります」

彼は自信を取り戻していた。映像を隠すどころか、自分に利な証拠として提してきたのだ。

の事務所で複製を作り、元のUSBは正へ返した。話しいが終わった、私は震えるで映像を確認した。確かに私は真夜に何度も起き、ふらつき、財布や類を探している。映像だけ見れば、正常な判断ができない妻を夫が見守っているようにも見えた。

しかし、は再速度を落とし、画面の端を指した。

「ここです。島さんが起きる分、ご主がベッド脇の棚へを伸ばしています」

別のも同じだった。正がを置き換えた、私は薬をんだことを忘れている。財布を探す映像では、私が寝へ入る直に、正が財布をにしてフレームのへていた。

彼が提した映像は私の異常だけでなく、その直にわれた細まで記録していた。

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「本は編集した映像しか見ていないのでしょう。クラウドから自保された元データには、が残っていた」

第の答えはた。正は私を守るために撮したのではない。物を隠し、混乱させ、その反応を切り取っていた。

だが、映像ファイルの覧には奇妙な点があった。私が叔母の遺産を相続する半もの付で、〈観察始〉というフォルダが作られている。

その頃、正はまだ投資の失敗をしておらず、借に追われてもいないはずだった。

「財産が理由で始めたのではないとしたら、夫は最初から何を計画していたんでしょう」

は答えず、フォルダに残された最古の音声を再した。

正と義母の声が聞こえた。

『伯母さんはくない。怜奈に入る額を確認したら、今度こそ逃げられない形にしなさい』

続いて、正がさく笑った。

『丈夫だよ。もう、本より俺の言葉を信じるようになっている』

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