みかん小説
本棚

"離婚したので、義実家への月50万円をやめました" 第2話

50万円を止めた夜

ホテルへ入ったのは午11を過ぎていた。

私はスーツを脱ぐにノートパソコンをいた。

最初に確認したのは、義両親への自送設定だった。

毎25。

50万円。

送り先は健太の母・子名義の座。

、健太から「父が病気になって活が苦しい」と相談されたことが始まりだった。当、私の会社はようやく利益が始めたばかりで、50万円は決してさな額ではなかった。それでも「族になったのだから」と私は送を始めた。

翌には父親の病状は落ち着いた。

それでも送は続いた。

「親戚付きいが増えた」

「の修繕が必だ」

「老資がだ」

理由は毎変わった。

私は設定画面をき、「定期振込止」を選択した。

確認画面がる。

《今の自振込を止しますか》

迷いはなかった。

実。

それだけだった。

続いた50万円の流れが、分もかからず止まった。

次に会社の管理部へメールを送る。

《曜朝番で役員宅および社用の利用資格を確認したい。私の婚成が確認でき次第、元配偶者の利用権限を終すること》

で鍵を変えるつもりはなかった。

会社資産である以、必な社内続きを踏む。

警備会社。

管理会社。

両リース会社。

すべて記録を残してめる。

夜零を過ぎた頃、携帯話が鳴った。

広告

健太の母、子だった。

瞬迷ったが、た。

『美緒さん? こんなにごめんなさいねえ』

声は驚くほどるい。

『来週からお友達とクルーズへくことになったの。だから今の50万円、しく振り込んでもらえない?』

私は目を閉じた。

夫婦が終わった夜。

息子が妻へ婚届を突きつけた、その数。

それでもこののにあるのは、旅代だった。

「お義母さん」

『何?』

「健太さんから、まだ何も聞いていませんか」

『何を?』

「そうですか」

私はそれ以説しなかった。

「おの件は、以理します」

『忘れないでね。健太は仕事で変なんだから、あなたがしっかりしないと』

通話が切れた。

私はしばらく真っ暗になった画面を見ていた。

しなら、その言葉に罪悪を覚えたかもしれない。

だが今は違う。

翌朝。

健太からメッセージが届いた。

《役所にした。これで正式に終わり。彩佳たちは来週こっちに来る》

受理証の写真まで添付されていた。

ずいぶんい。

私は顧問弁護士のへ連絡した。

「婚が成しました」

『分かりました。では、昨ご相談いただいた会社資産の件を正式にめます』

は以から事をっていた。

数かから、健太が会社のカードや両を私に使う回数が増えていたため、私は度相談していたのだ。

「については?」

『所者は法です。

広告

健太さん個との賃貸借契約はありません。婚姻、社の同居族として利用を認めていただけですから、利用資格終の通をしましょう。ただし、突然荷物を処分したり実力で排除したりせず、期限を切って正式に退を求めます』

「お願いします」

『も同様です。リース契約者は法ですから、返還通をします』

つずつ。

法に。

ではなく記録でめる。

午半。

会社の総務から連絡が来た。

『子キーの元配偶者アカウントは、退期限に止する設定へ変更しました。社用についても返還依頼を発送します』

私は礼を言った。

昼。

今度は健太から会社へ話が入った。

秘の佐藤が報告してきた。

『社、居用の具を買いたいから法カードを使わせろ、とおっしゃっています』

「断って」

『すでに断りました。すると今度は“社の夫なんだから権利がある”と』

「もう夫ではないわ」

佐藤が瞬黙った。

『そうでしたね』

「今、会社へ来ても執務区域へは入れないで。用件はすべて弁護士経由にしてください」

話を切る。

そのだった。

ホテルへ転送されてきた郵便物のに、見慣れない医療費通があることに気づいた。

会社の健康保険組からだった。

健太は私の会社の社員ではない。

ただ、以私が加入していた民の医療保険で、族向けの細が私の所へ括送付される契約になっていた期がある。

何気なくいた。

数か。

方都の殖医療クリニック。

健太本の検査。

さらに別のには、同じ医療関で女性患者の額な自由診療費が、族カードで決済されていた。

彩佳。

私は初めて、その名を請求細で見つけた。

「週に子供がまれた」

健太はそう言った。

なら、この通院は妊娠のものになる。

なぜ健太が、私のカードを使っての治療費を払っているのか。

しかも度ではない。

私は細の付をノートへき写した。

そしてさらに古いカード利用履歴をいた。

すると方の級マンション管理会社へ、毎決まった額が支払われていた。

カード名義は私。

利用者は健太。

胸ので、婚とは別の違が形を持ち始めた。

あの50万円は、本当に義両親の活費だったのだろうか。

---

広告

おすすめ作品

リンクを共有

以下のリンクをコピーして友達と共有してください: