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"離婚したので、義実家への月50万円をやめました" 第17話

私の

しいまいは、以のほどきくない。

都のマンション。

きな窓。

い壁。

好きな具。

なら分すぎる広さだった。

ある曜の夜。

私は仕事から帰り、玄関で靴を脱いだ。

ではない。

婚届を突きつけられた、あの夜からちょうどほど経っていた。

静かなリビングへ入る。

誰かがソファでふんぞり返っていることもない。

テーブルに請求を置いて「払っておけ」と言うもいない。

話を取れば、義母から50万円を催促されることもない。

蔵庫から炭酸をし、グラスへ注いだ。

窓の向こうには京の夜景が広がっている。

以なら、この景を見ても「もっと働かなければ」とっただろう。

今は違う。

分働いた。

分支えた。

これからは、自分のにもを使っていい。

机のには、の婚届の受理証のコピーがまだ残っていた。

捨ててもよかった。

でも私は、度だけそれをに取った。

あの。

健太はこの枚でととをに入れられるとっていた。

私は逆だった。

この枚で、ようやく自分のを取り戻せるとった。

同じ婚届。

見えていた未来は正反対だった。

そして実際に失われたのは、私のでも会社でもでもなかった。

私の活に寄りかかりながら、それを自分の力だとい込んでいたたちとの関係だった。

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私はをシュレッダーへ入れた。

細い片になって落ちていく。

残していた最の過だった。

スマートフォンが鳴る。

佐藤からメッセージ。

《曜の規事業会議、資料完成しました》

私はく返信した。

《ありがとう。曜に確認します》

それからスマートフォンを伏せた。

仕事は曜でいい。

今夜は自分のだった。

照をし落とす。

窓辺へ座る。

グラスのの氷が、さな音をてた。

あの、私はきなからキャリーケースつでていった。

から見れば、妻が追いされたように見えただろう。

けれど本当は違った。

私は何も失っていなかった。

自分で作った会社も。

積みねた信用も。

仕事も。

未来も。

全部、自分のに残っていた。

やは、その結果についてきただけのものだ。

そして健太たちが最まで理解できなかったのも、そのことだった。

から与えられた豊かさを、自分の力と勘違いしてはいけない。

それがなくなった瞬にてなくなるから。

私はグラスを置いた。

静かな部を見回す。

誰かに自するための豪邸ではない。

誰かを見返すために買った部でもない。

けれど今の私には、以のどんなより切だった。

自分で扉をける。

自分で帰る。

誰にも追いされない。

そして、誰かの顔をうかがわなくてもいい。

それだけで分だった。

私はさく笑って、窓のへ線を戻した。

で初めて、この所をからこう呼べる気がした。

――私の、と。

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