みかん小説
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"妻のスマホに残っていた半年先の「2名様」" 第2話

何でもない曜

「ル・シエル」と検索すると、駅から2駅れた宅にあるさなフランス料理がてきた。

通りからし入った所にあり、席数は20席ほどしかない。級というほどではないが、誕や記に利用する客がいらしく、の紹介には「切なのさなレストラン」とかれていた。美がこういうを嫌っていたわけではないが、私は度も連れてったことがなかった。

気になったのは付だった。

来週の曜は、私の誕ではない。

美の誕でもない。

結婚記は3か先で、クリスマスにもい。

帳を見ても、親戚や友の誕ではなかった。

ただの曜だった。

それでも、美はくなる半以から、そのの19に何か予定を入れていた。

私はメールをき、「ル・シエル」で検索した。

すぐに予約確認メールが見つかった。

《ご予約ありがとうございます》

予約は来週曜、19。

コース料理。

そして数は――2名。

私はそこで指を止めた。

もう度、から読み直した。

やはり2名だった。

予約を入れたは、美がくなる12。

その頃の美は病院にいた。

体調のいいにはベッドから起き、病棟の廊をゆっくり歩いていた。主治医から退院の具体な程を聞いていたわけではないが、私たちはまだ、もう度へ帰れるとっていた。

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ある夜、美が言ったことをいした。

「半くらいなら、もう元気になってるよね」

私はベッド脇でリンゴを剥きながら答えた。

「半もかからないだろ。までにはにいるよ」

美は笑った。

「じゃあになったら、どこかこう」

「どこでもいいよ」

あのの私は、本当にそうなるとっていた。

だから美も、半に誰かと事をする予定を入れたのだろう。

問題は、その相だった。

私は予約メールを閉じようとして、もう度「2名」という数字を見た。

普通に考えれば、友だ。

図館には仲のいい同僚が何かいたし、学代から付きいのある友もいる。妹の織と2で事をすることも珍しくなかった。

それなのに、胸の奥にさな違が残った。

美は予定を隠すではなかった。

「来、由紀ちゃんとご飯ってくるね」

「今度、織と買い物してくる」

そんなことまでいちいち私へ話していた。

入院ならなおさらだ。

半に誰かと事をする約束をしたのなら、「元気になったら○○さんとく」と度くらい話していてもよさそうだった。

私は自分の考えを馬鹿らしいとった。

妻はもういない。

半もにくなったの予定表を見て、「誰と事をするつもりだったのか」と詮索して何になる。

それでも、画面を閉じられなかった。

予約メールを番まで読む。

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そこに、さな備考欄があった。

《舗へのご望》

そのに、美自が入力したとわれる文章が残っていた。

《当について相談あり。お話します》

私は眉をひそめた。

席の希望なら、窓際、静かな席、苦な材などとけばいい。

「当について相談あり」とは何だろう。

しかも予約は、くなる12だ。

私は美のメッセージ履歴まできかけ、やめた。

そこまで調べ始めれば、本当に何かを疑っているになってしまう。

夕方、織から話が来た。

「お姉ちゃんのスマホ、理できた?」

「ああ。写真は移した」

「じゃあ、今度こそ解約できそう?」

私はし迷った、聞いてみた。

「織。美が『ル・シエル』っての話をしてたこと、あるか?」

「ル・シエル?」

織はしばらく考えた。

「らない。何のお?」

「レストラン」

「お姉ちゃんが?」

「ああ」

「誰かとったの?」

「いや」

私はカレンダーのことまでは話さなかった。

織もらない。

話を切った、私はまた予約メールをいた。

2名。

美は半、自分が元気になっているとっていた。

ならば当然、その2のうち1は美だ。

もう1は誰なのか。

たったそれだけのことが、夜になってもかられなかった。

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