みかん小説
本棚

"妻のスマホに残っていた半年先の「2名様」" 第13話

卓にを呼ぶ

で事をすることに慣れ始めると、今度は逆に、誰かとべることを避けていた自分に気づいた。

美がくなってから、会社のに誘われても最限しか参加しなかった。友からの話にも「また今度」と答え、織が夕へ誘ってくれても「でべる」と断ることがかった。

寂しいのに、と会いたくない。

その矛盾を、私は半抱えていた。

ある曜、以の会社の同僚だった藤本から話が来た。

「、暇か」

「何だよ急に」

「駅にしい焼き鳥できた。こう」

いつもなら断っていた。

私はカレンダーを見た。

翌の欄には《夕》とだけ入っている。

ル・シエルから帰った夜、自分で作った予定だ。

も数も決めていなかった。

「いいよ」

そう答えた。

藤本は瞬黙った。

「珍しいな」

「何が」

「この半、誘っても来なかっただろ」

私は返事をしなかった。

翌、2で焼き鳥をべた。

藤本は美の話をほとんどしなかった。

会社の昔話。

最腰が痛いこと。

娘が結婚すると言いしたこと。

どうでもいい話ばかりだった。

それがありがたかった。

帰り際、藤本が言った。

「また誘っていいか」

「ああ」

「今度はおから誘え」

「考えとく」

私は笑った。

駅からまで歩きながら、美のをいした。

でご飯をべる練習。

あれは、でべろというではない。

でもべられる。

誰かともべられる。

どちらを選んでも活は続く。

そのことを、美は言いたかったのかもしれない。

に着くと、私はカレンダーの《夕》にさく追記した。

《藤本 焼き鳥》

予定がつ、過になった。

そして私は翌の欄をいた。

今度は自分から、藤本を誘うをつ入れた。

---

広告

おすすめ作品

リンクを共有

以下のリンクをコピーして友達と共有してください: