みかん小説
本棚

"妻のスマホに残っていた半年先の「2名様」" 第15話

半にしたかったこと

の初め、押し入れを理していると、美の布製バッグからさなメモ帳がてきた。

私は瞬構えた。

もうしいは必ないとったからだ。

しかしいてみると、私宛てではなかった。

表には、

《元気になったら》

といてあった。

には、美が治療に考えていたらしい予定が並んでいた。

《桜を見にく》\

《髪を切る》\

《図館のみんなにお菓子を持っていく》\

《しい靴を買う》\

《直さんとル・シエル》\

《織と温泉》\

《台所の棚を直してもらう》

私はページをめくった。

そこにはぬ準備などつもなかった。

全部、きたにすることだった。

ル・シエルも、そののつに過ぎなかった。

私はそのことに救われた。

美が最の数か、私を1できさせる方法ばかり考えていたのではないかと、どこかでい始めていたからだ。

違った。

妻は自分の未来を諦めていなかった。

温泉へきたかった。

仕事へ戻りたかった。

靴を買いたかった。

台所の棚を直してほしかった。

そして私と事をしたかった。

ただ、その方で「もし駄目だったら」をしだけ準備した。

それだけだった。

私はメモ帳を閉じた。

台所へき、問題の棚を見た。

扉の蝶番がしずれている。

美に何度も「直して」と言われ、そのたびに「今度やる」と答えていた。

具箱をした。

ネジを締め直す。

10分もかからなかった。

扉はきれいに閉まった。

「こんな簡単だったのか」

わず言った。

美がきているうちにやればよかった。

悔した。

でも、その悔を理由に、また何もできなくなるのは違うとった。

メモ帳の項目を勝につ消すことはしなかった。

代わりに鉛でさく印をつけた。

《台所の棚を直してもらう ○》

誰に見せるわけでもない。

それでも、しだけ気持ちが軽くなった。

---

広告

おすすめ作品

リンクを共有

以下のリンクをコピーして友達と共有してください: