みかん小説
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"妻のスマホに残っていた半年先の「2名様」" 第16話

妻のいない

美がくなってから、初めてのが来た。

川沿いの桜が咲き始めた。

スマートフォンの壁になっていた所だ。

私は休の朝、1で歩いてみた。

まだ満ではない。

枝の先に蕾も残っている。

美が好きだった状態だった。

「まだこれからってじがするから」

昔の声をいす。

私はベンチへ座った。

周囲には族連れや犬を散歩させるがいる。

の、私はこの所へ来なかった。

桜を見ると美をいすから避けていた。

しかし考えてみれば、のにいてもいす。

噌汁を作っても。

洗濯しても。

テレビを見ても。

いさないように活することなどできない。

ならば、いしてもいいのだとった。

私は桜を1枚撮った。

以なら、美のスマートフォンで撮られた写真と同じ角度を探したかもしれない。

今は自分がいいとった所から撮った。

帰宅、写真をパソコンへ保した。

美の写真を入れたフォルダとは別に、しいフォルダを作る。

《今》

名をつけた。

最初の1枚が桜だった。

その瞬、私はし迷った。

美がいない写真を増やしていくことに、まだ抵抗があった。

これから10きれば、妻のいない写真が何千枚も増えるかもしれない。

それはしい。

でも、それがきるということなのだろう。

過の写真を減らさず、しい写真を増やす。

どちらかを選ぶ必はない。

私はもう1枚、帰りに買ったパンの写真まで入れた。

美なら「そんなものまで撮るの」と笑うだろう。

「おだってべかけのケーキ撮ってただろ」

誰もいない部で言った。

今度は、笑ったに泣かなかった。

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