みかん小説
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"午前2時17分、亡き妻が病室を訪れる" 第8話

母が残した言

病院に残っていた古い記録のに、もうつい記載があった。

美佐子がくなる約分。

担当護師がいたものだった。

《本、夫・娘の帰を気にする。族へ「急がなくていいと伝えて」と発言》

織はそれを何度も読んだ。

「急がなくていい」

母らしいとった。

自分が番苦しいでも、に「急いで」と言えないだった。

「私、ずっと逆に考えてた」

織が言った。

「何を?」

「お母さん、最ににされたって」

修が目を伏せる。

「だったのは事実だ」

「でも、それをお母さんが望んだ部分もあったんだね」

「分からない」

修はそこで簡単に救われようとしなかった。

「結果としてにしたことは変わらない」

織は父を見る。

「まだ自分を責めてる?」

「やってきたからな」

「やめられない?」

「急には無理だろう」

「私も」

「おも?」

「私も、自分がていかなければって、たぶんこれからも考える」

修は娘のを握った。

初めてだった。

織は振り払わなかった。

「じゃあとも、完全にやめるのは無理だ」

「何それ」

「でも、でやる必もない」

織が泣いた。

きな声ではない。

ただ静かに。

父のを握ったまま。

由はカーテンのでその声を聞いた。

病院には、治せるものと治せないものがある。

薬でがる。

処置で改善する呼吸。

方で、というを元へ戻すことはできない。

それでも、話すことで形が変わる痛みはあるのかもしれない。

その夜。

織は病へ泊まることになった。

簡易子を倒し、毛布を枚借りる。

修は娘へ言った。

「に帰って寝てもいいぞ」

「また会わないかもしれないから、今はいる」

「縁起でもない」

「誰が言わせたの」

修は笑った。

由もつられて笑った。

午零。

修はし眠った。

。

呼吸は定。

。

由は巡回した。

織も眠っている。

217分。

何も起きなかった。

そのも。

まだ。

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