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"午前2時17分、亡き妻が病室を訪れる" 第10話

「迎えに来たんじゃない」

修の状態がきく変わったのは、そのの夕方だった。

血圧ががる。

呼吸がさらに浅くなる。

医師が織へ説した。

「今夜からにかけて、きく変化する能性があります」

織は頷いた。

「ここにいていいですか」

「もちろんです」

修はまだ会話できた。

「聞こえてるぞ」

「じゃあ自分で返事して」

「いるなら、いてもいい」

「何その言い方」

「帰れと言っても帰らないだろ」

「帰らない」

修は娘を見ていた。

い。

「織」

「何」

「母さんのこと」

「うん」

「私は、もうしく話すべきだった」

「うん」

「すまなかった」

織は返事をしなかった。

修は待った。

やがて織が言った。

「許すかどうかは、今決めない」

「いい」

「でも」

父を見る。

「来てよかった」

修の目から、筋だけ涙が流れた。

「そうか」

夜。

修は眠り始めた。

。

目を覚ます。

由が状態を確認すると、修が尋ねた。

「今夜、倉田さん?」

「はい」

「よかった」

「なぜです?」

「妻を見ただから」

由は返事に困った。

修は笑った。

「もしまた来たら」

「はい」

「今度は止めないでください」

「どこへくんですか」

「さあ」

「困ります」

「冗談です」

しばらくして修は真顔になった。

「でも、最初の夜は迎えに来たんじゃなかった」

「どうしてそううんですか」

「織が来るだったから」

娘を見る。

「美佐子なら、私では連れていかない」

織が聞いていた。

「お母さん、そんなに世話焼きだった?」

「おが番ってるだろ」

「そうだったね」

午零を過ぎた。

病棟は静かになった。

由は計を見る回数が増えている自分に気づいていた。

まだ以ある。

それでも、何かがづいているような覚があった。

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