みかん小説
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"午前2時17分、亡き妻が病室を訪れる" 第14話

午217分の病棟

それから半。

由は変わらず同じ病棟で働いていた。

夜勤もある。

午を過ぎれば、病棟は今も同じように静かになる。

久世修がいた712号には、別の患者が入っている。

エレベーターも変わらずいている。

217分。

由は々、計を見る。

あれ以来。

階で勝に扉がくことは度もなかった。

設備担当も、「結局原因でしたね」と笑っていた。

美咲はもう怖がる話題にしなくなった。

「回くらい私にも見えてほしかった」

そう言ったことはある。

由は答えた。

「見えない方がいいとう」

「怖いから?」

「違う」

会う必があるにしか、来ないのかもしれない。

そんなことを言いそうになった。

でもやめた。

自分でも分からないからだ。

ある夜。

ナースステーションで記録をしていると、郵便物が通届いていることに気づいた。

差。

久世織。

にはいと枚の写真。

父と母が若い頃に撮ったものだった。

黒いコートではない。

の。

とも笑っている。

にはこうかれていた。

《父のをようやく片付け始めました》

《まだ全部は無理ですが、しずつです》

《父のも読みました》

《腹がつものもありました》

《笑えるものもありました》

《母のことも、父のことも、よりし違っていせるようになりました》

最。

《あの夜、母を止めないでくれてありがとうございました》

由は、その文をく見つめた。

最初の夜。

自分は追いかけた。

回目。

追わなかった。

何が正しかったのかは分からない。

ただ。

修は娘へ会えた。

織は父の話を聞けた。

の誤解は、完全に消えたわけではない。

りも悔も残った。

それでも、は最に同じ部へいた。

それで分なのかもしれなかった。

由は写真を封筒へ戻した。

壁計を見る。

午216分。

無識に。

エレベーターの方を見る。

分。

秒針がむ。

217分。

何も起きない。

廊は静かだった。

由はしだけ笑った。

「今夜は、誰も迎えに来なくていいですね」

誰に言ったわけでもない。

その言葉は、夜の病棟の静けさへ消えた。

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