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"昭和24年、帰還した夫の家に別の夫がいた" 第12話

政男がをた

数か。

今度は政男の方に問題が起きた。

鉄所で員理があり、政男が職を失った。

計が急に苦しくなる。

文子は内職を増やした。

政男は仕事を探して歩く。

ある夕方。

清太のへ浩がで来た。

「政男父ちゃん、ていくって」

清太はを止めた。

「なぜ」

「仕事がないから、自分がいるとべるが増えるって」

清太はすぐった。

文子のへく。

政男は荷物をまとめていた。

「何してる」

「見れば分かるでしょう」

「分からん」

「しばらくりいのところへきます」

「文子と子どもは?」

「俺がいない方が配も――」

清太は荷物を取りげた。

「ふざけるな」

政男が睨む。

「あなたに言われたくない」

「俺は帰れなかった」

清太は言う。

「おは自分からていこうとしてる」

政男の顔が固まった。

「同じじゃない」

清太はかつて浩へ言われた言葉をいしていた。

《でもいなかったじゃん》

事がどうあれ。

子どもに残るのは、

いるか、いないか。

それだけのこともある。

「仕事なら俺のに聞く」

「施しはいりません」

「誰がおにやると言った」

清太が政男を睨む。

「浩と妹のためだ」

政男は何も言えなかった。

翌週。

政男は清太の紹介で別の修理へ入った。

は相変わらず仲の良い友にはならなかった。

だが仕事帰り、々同じ酒で杯だけむようになった。

「あなた、本当にの気持ち分からないですね」

政男が言う。

「おに言われたくない」

「文子さんも変だったでしょう」

「今はおが変にしてる」

「それもそうだ」

は笑った。

戦争がなければ、絶対に会わなかった男たちだった。

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