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"賞与0円を告げられたので、会社を辞めてイタリアへ" 第14話

空になった産枠

初め、部からオンライン面談の依頼が届いた。私はをつだけ指定し、分以内、確認できるのは退職に残した資料の所と読み方だけだと返信した。以なら本の夜にわせて自分の予定を空けただろう。今は語学学の授業があり、買い物をし、眠るがある。会社の緊急が私の活のへ戻ってくることを許さないための条件だった。

画面には部と寺が並んで映った。部は疲れた顔で、革メーカーがの産枠を部別の顧客へ振り向ける検討に入ったと説した。発注見込みが示されず、値げだけを求められた以、としてもと設備を空け続けられないという。属部品の会社も、しい品質保証条件を提示されない限り試作の追加枠を確約しない。私は途でを挟まず、の説を最まで聞いた。

「度だけ先方へ話してもらえないかな」と部が言った。寺は画面ので目を伏せた。私は「できません」と答えた。部が「藤崎さんの名なら返事がい」と続けたので、「かったのは、先に数量と納期を示していたからです」と説した。私がお願いすれば条件が消えるわけではない。取引先は善でをかしているのではなく、計画と責任に基づいて産している。

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寺が「では、私たちは何から確認すればいいでしょう」と尋ねた。私は共フォルダーの表をくよう頼み、空欄になっている「来期発注見込み」と「最終承認者」を指した。ここが決まらなければ、先方は回答できない。価格をげたいなら何を譲れるか、枠を維持したいなら何を保証できるか。それを会社ので決めてから、正式な窓が説する必がある。私はその読み方だけを伝えた。

部はしばらく黙り、「専務は先方が藤崎個にこだわっているとっている」と言った。私は首を振った。「担当者が変わったから条件を確認し直しているだけです。私に会いたいのではなく、会社の答えが欲しいんです」。寺はその言葉をメモした。部は最に「今の内容を社内で共する」と約束した。私は、私が個別に助言したという扱いではなく、会社の議事録として残すよう頼んだ。

通話が終わると、部には隣の器の音が戻ってきた。私は昔のように別の英文メールを作りそうになり、を止めた。相の顔をい浮かべれば、どの順番で説すべきかは分かる。けれど、それを私がけば会社はまた「藤崎さんが直してくれた」で終わる。私はノートを閉じ、午の授業へ向かった。

その夕方、会社から正式な会議記録が届いた。未確定事項を部と担当役員が決めること、各社へ同じ文面を送らないこと、退職者へ直接交渉を依頼しないことが記されていた。

遅い対応ではあるが、責任の置き所がようやく確になった。私は「確認しました」とだけ返信した。誰かが責任を引き受けたという事実は、私がを貸すよりもきなだった。

翌朝、寺から「ホテル側が供体制の正式な説を求めています」と連絡が来た。説の期限は。会社は、これまでの取引先との関係だけでなく、顧客に対して何を約束できるかを示さなければならない。私は返信のに窓のを見た。ボローニャの通りにはのが差していた。本の会議では今、私がかけて積みげた条件のさが、初めて数字以の形で見え始めているのだろう。

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