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"家族投票の三日後" 第3話

ペントハウスの法務会議

午零分。 京都港区、階のペントハウス。 面ガラス張りのパノラマウィンドウからは、宝箱をひっくり返したような京の夜景が望できる。 広なリビングのローテーブルには、ダークスーツを着こなした黒川弁護士が、分いファイルを広げて待していた。

「お帰りなさいませ、美緒社」

「夜遅くにすまないわね、黒川先」 私は部着のシルクロードを羽織り、革張りのソファへ腰をろした。運ばれてきたペリエにをつけ、喉を潤す。

黒川が指し示したのは、数に発された産登記簿謄本と、砂楼の買収契約だった。 権利者欄には、はっきりと刻まれている。 【所者:株式会社エニシ・インベストメント】【代表取締役:園寺美緒(さいおんじ・みお)】

実での本名は「野美緒」だが、私は学代にちげた投資事業の法化に伴い、援者であった母方の祖母の旧姓「園寺」を法に名乗り、ビジネスネームおよび代表名義として使用してきた。 世らずの両親と姉は、エニシ・インベストメントの代表が自分たちの虐げてきた娘であることなど、にもっていない。

「法な現状を確認させてください」 黒川がペン先で契約の条文をなぞる。 「の買収、砂楼の建物はファンドの完全な特財産となりました。

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野昭夫氏らご族が居および営業を継続できていたのは、社のごによる『無償の使用貸借契約』に過ぎません」

「ええ、内だからこそ、無償で貸し与えていた」

「民法、使用貸借契約は当事者の度な信頼関係を基礎として成りちます。今回、野側から『族関係の解消』を公然と宣言し、社を物理に追いした以、その信頼関係は法に完全に破綻・消滅したとみなされます。すなわち――」 黒川の鏡の奥の瞳が、鋭利な刃物のようにった。 「本この瞬をもって、野昭夫、加代子、結の名は、正当な権原なく社の産を法に占拠している『法占拠者』へと転落いたしました」

「彼らには、あの敷内に歩たりとも留まる権利はない、ということね」

「その通りです。賃貸借契約のような借借法の保護も切働きません。裁判所の執官による、即の制ち退き命令を発令させることが能です」

黒川はタブレットを操作し、裁判所のスケジュール画面を提示した。 「、の午。横浜方裁判所の執官、ならびに万がの物理抵抗を排除するための所轄警察署への同請を、朝番で提いたします」

「ありがとう。完璧よ」 私は元の類の署名欄へ、迷いなく万をらせた。

『園寺美緒』。 流れるような跡で刻まれたサイン。 この切れ枚が、、あの傲な族のに振りろされるギロチンの刃となるのだ。

だが、私の反撃は、単なるち退きだけでは終わらない。 、私の資産をい潰してきた寄虫たちには、そのツケを最の円まで支払ってもらわねばならない。

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