みかん小説
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"家族投票の三日後" 第4話

消えた架空予約と空っぽの庫

翌朝、の午。 エニシ・インベストメントの本社ビル最階、社。 私は何画面ものモニターが並ぶデスクに向かい、砂楼のリアルタイム財務データをいていた。

裏のオーナーとして、私は座の閲覧権限と監システムを密かに敷いていた。 画面に並ぶ数字を瞥した瞬、私のからたい溜め息が漏れた。

「……相変わらず、救いようのない数字ね」 背に控えていた黒川も、眉をひそめて画面を見つめる。 「売に対して、役員報酬と使途の交際費が異常値を示していますね」

画面に並ぶ支項目。 昭夫が自げに乗っている千万円の・マセラティの残債ローン。 加代子が親戚への見栄のために買い漁った毛皮や着物の代。 そして結が「エリートの妻にふさわしいなり」と称して引きした、数百万円に及ぶエルメスやハリー・ウィンストンの請求。

すべてが「旅館の必経費」として処理され、会社の座から湯のように引きされていた。 本来、砂楼が黒字を維持できていたのは、従業員たちの汗垂らした努力……そして、私がファンドのダミー会社を通じて毎密かに流し込んでいた「架空の団体宿泊予約・百万円」があったからにならなかった。

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両親は、その座の潤沢な資を「自分たちの卓越した経営腕」だと本気で信じ込んでいたのだ。

「黒川先。今に予定されている、ダミー会社からの送プログラムを止して」

「承いたしました。……止すれば、今末の従業員与、ならびに材仕入れ先への形決済はどうなりますか?」

「与と仕入れ代、計百万円。……砂楼の当座預残は現、わずか万円よ」 私の指先が、エンターキーを叩いた。 送プログラムが赤く点滅し、画面から消滅する。

「今末、砂楼の座は完全にショートする。形は渡りとなり、取引止処分……完全なる破産よ。もっとも、そのに彼らは敷から叩きされるけれど」

「自業自得、という言葉すらぬるいですね」 黒川が徹に告げた。

「それから、もうつ。真面目に働いてくれている従業員たちの与と退職は、私の個資産から全額保全する別座を直ちに設して。あの愚かな族の巻き添えにすることだけは、絶対に許さないわ」

「かしこまりました。設の旅館運営法へ、従業員の雇用をそのまま引き継ぐ契約を作成いたします」

堀は、音もなく埋めてられていく。 寄虫たちを養うための栄養チューブは、今、完全に切断されたのだ。 彼らが誇らしげに掲げる「老舗の板」は、が完全に腐り果てた空洞の殻に過ぎない。

その、デスクのに置いていた私のプライベート用スマートフォンが、な子音をてて震えた。 画面に表示された通の送り主を見て、私の眉がピクリとねた。

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