"昭和38年、つなぐなと言われた救急電話" 第11話
複写の文字
翌朝。
交換所の裏に、さな封筒が置かれていた。
差はない。
にはいが枚。
発破材料払簿。
原本ではなく、複写に残った控えだった。
《 分》
発破用資材。
受領者、原敏夫。
さらにもう枚。
《発破実施記録》
度かれた文字のから訂正が入っている。
元の刻はいが読めた。
《22・54》
そのに、
《翌6・10》
とき直されていた。
澄子は封筒を鞄へ入れ、そののうちに片桐へ連絡した。
「へ提したい資料があります」
片桐は松本の事務所で会おうと言った。
。
澄子は朝番のバスへ乗った。
診療誌の内容。
接続記録。
妙子の証言。
発破の複写記録。
丸の話。
林勝雄自のメモ。
すべてを理して持っていった。
片桐は以かけて確認した。
「これは話局だけで抱える話じゃない」
「分かっています」
「提すれば、あなたも調べられる」
「はい」
「通話内容を扱っている部分もある」
「はい」
「職に残れなくなる能性もある」
澄子は母の顔をいした。
浩の学費。
毎の米代。
の炭代。
全部、自分の料からしている。
「それでも提します」
片桐はしばらく澄子を見た。
「理由を聞いても?」
澄子は林志乃のを取りした。
見せなかった。
ただ封筒を机へ置いた。
「お母さんから聞かれたんです」
「何と?」
「息子は最まできようとしていたかって」
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片桐はそれ以聞かなかった。
資料は、労働基準監督署と警察の双方へ渡されることになった。
同に、話交換所内部の記録改変についても正式調査が始まった。
。
信濃建奥沢事事務所へ調査員が入った。
会社は最初、事故報告を変えなかった。
自然落。
発見は午頃。
発破作業は夕方までに終。
だが発破材料払簿の複写控えがある。
さらに浦と忠男が事聴取を受けた。
浦は最初否定した。
度目。
「午分頃だったといます」
そう認めた。
そこから崩れるのはかった。
作業員。
夜発破を認める。
危険を指摘した者もいた。
現所から期を優先するよう指示があった。
原敏夫は退避確認を分にしないまま、作業をめた疑いがた。
しかし最の問題は、そのだった。
なぜ正しい事故刻を隠したのか。
誰が午という説を作ったのか。
そして、午1151分。
勝雄がまだきているに会社から本社へかけた話。
警察は松本本社の記録を確認した。
通話相は務部・古田正臣。
古田は最初、
「事故があったという報告を受けただけだ」
と説した。
しかし本社の宿直者が、枚の伝言メモを残していた。
《奥沢 負傷者名》
《夜発破》
《警察にはまだ》
最の。
古田が自分でいたものかどうかは確認できなかった。
だが、なくとも本社が夜発破の事実を事故直にっていたことは確実だった。
翌には。
「夜発破はなかった」
と説している。
澄子は片桐からその話を聞いた。
そしてもうつらされた。
午003分。
本社から話を受けた奥沢町役建設課・黒も、事故についてすでに聞いていた。
黒は県へ提する事捗報告の確認担当者だった。
「主任の息子を守るだけじゃなかった」
澄子が呟いた。
片桐が頷く。
「もっときい」
事故刻を変えたいが。
ではなかった。
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