みかん小説
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"赤いガーベラと私の家" 第12話

母の保険

末がづいた頃。

裕から久しぶりに連絡が来た。

今度はの話だった。

《おばあちゃんの保険、まだ残ってる?》

文だけ。

私は返事をしなかった。

分。

《ちょっと相談したい》

さらに。

《俺たち引っ越すことになるかもしれない》

事を聞くと、裕夫婦は哲夫のをることを検討していた。

みちるは義父との同居に疲れた。

哲夫も、息子夫婦が事を押しつけって毎喧嘩する活にできなくなっていた。

「でむがないだろ」

哲夫がそう言ったらしい。

裕夫婦は賃貸を探した。

しかし敷。

礼。

引っ越し代。

具。

まとまったが必になる。

そこで私の母の保険をいしたということだった。

「し貸してくれない?」

話で裕が言った。

「貸さない」

「即答?」

「うん」

「俺、おばあちゃんの孫だよ」

「だから?」

以にも聞いた言葉だった。

「孫なら保険に関係あるだろ」

「受取は私だった」

「でも族じゃん」

私はく息を吐いた。

「裕。族という言葉を、自分が何か欲しいだけ使うのやめなさい」

話の向こうが静かになった。

「おばあちゃんが私に残したおは、私のこれからの活に使う。もそのために買った」

「まだあるんだろ?」

「あるかどうかも教えない」

「……」

「あなたは働いてる。みちるさんも働いてる。で計画をてなさい」

裕はしばらく黙った、さく言った。

「分かったよ」

以なら、そこで嫌のつも続いた。

でもそのは違った。

話を切る。

裕が言った。

「母さん」

「何?」

「あの絵、ごめん」

私は返事ができなかった。

みちるが売った。

裕は止めなかった。

その事実は変わらない。

でも初めて、息子自のから謝罪がた。

「今さらだけど」

「うん」

私はそれだけ答えた。

許したとは言わなかった。

忘れるとも言わなかった。

それでも話を切った、しだけ肩の力が抜けた。

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