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"成人式に消えた母と十三着目の振袖" 第12話

母の罪を消さない判決

裁判では、13の架空ローンと22の保証契約がつの仕組みとして審理された。俊夫は経営を救うための処理だったと主張したが、資のくが自宅、、役員報酬へ流れている。本確認を省略した信販会社と、名簿を渡した施設側にも民事の責任が認められた。

千鶴は公判の途で夫と争う姿勢へ転じ、自分は姉と姪を守るため従ったと証言した。だが無料撮会を企画したメール、保管箱のを封した痕跡、接触禁止を求めた録音が示され、受な協力者という説は崩れた。姪を育てた事実は、詐欺とのを消す事にはならなかった。

紗季は被害者参加として見を述べた。叔母から受けた世話を否定せず、学費や活費の部が正な保険からていたことを認めたうえで、自分へ責任を肩代わりさせないよう求めた。子どもだった自分が使途をらず受けた利益と、をかしたの為を同じにしてはならないと話した。

方、奈津子も240万円の無断持しについて起訴された。被害者へ全額が送られ、私な利益がないこと、本がし記録を提したことから、執猶予付きの判決となった。しかし裁判は、善を理由に契約者や会社の続きをばせば、救われる側の選択も奪うと指摘した。

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奈津子は判決、被害者8へ直接謝罪する会を求めた。全員が会ったわけではない。絵里は面会へ応じ、《助かったことには謝する。でも、怖かった10を美談にしないで》と伝えた。奈津子は言い訳をせず、送の方法を勝に決めたことを謝った。

葵は奈津子のために減刑嘆願をかなかった。警察へ連れてかれたことも、逃げる所を用されたことも謝しているが、本のを聞かれなかった傷は残ると証言した。そのうえで、当19歳の自分が沈黙した責任まで背負わせないでほしいと求めた。

俊夫には実刑判決がり、千鶴にも共犯として刑が言い渡された。ライフサポートの産、別会社へ移された装、役員報酬の返還分は、被害回復の原資に充てられた。信販会社からの返をわせ、確認できた35全員の残債と信用報が訂正された。

返方法を決める協議では、支払額だけでなく、延滞によって借りられなかった宅、就職できなかった職種、保証へ連絡された精神損害も争点になった。額を完全に算定できない被害もく、律の慰謝料では納得できないという声がた。最終には共通補償に加え、個別事を第者委員が審査する枠が設けられた。

者名義を使われた遺族のには、補償を受け取ればくなった族が契約したと認めるようで嫌だというもいた。

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信販会社は支払いではなく、契約が最初からしなかったことを記した証も選べるようにした。を返すだけでは、記録に残された嘘を消せないという被害者の求からまれた対応だった。

乃の舗は売却され、まずローン被害者と予約未返還の客へ配当された。奈津子が譲渡した持分はによる契約として無効が認められたが、彼女はを取り戻さず、残った価値を被害者基へ入れると決めた。紗季はその決定へをさなかった。母の財産をどう使うかは母が選び、自分が許しの証として受け取る必はなかった。

保険会社へ返す1200万円のうち、紗季の学費に使われた分をどうするかも話しわれた。法な返還義務は千鶴夫婦と会社にあり、紗季個にはない。それでも紗季は、自分の収入から同額を括で差しすのではなく、若者向け契約相談の基へ毎定額を寄付することにした。罪悪を清算するための罰ではなく、自分の仕事として続けられる形を選んだ。

は紗季の休職を解除し、報閲覧に問題がなかったと正式に発表した。復職の、相談窓には就職用スーツを無料でもらった学から話が入った。保証欄へらない会社名があり、だという相談だった。紗季は過の事件を語らず、契約を持って来るよう伝え、請求止の順を案内した。

千鶴からは拘置所を通じてが届いた。《たら、また族として話したい》。紗季は返事をかなかったが、も捨てなかった。今答えないことは、永に拒絶すると決めることではない。叔母が奪った選択を取り戻すため、期限をに決めさせないことにした。

奈津子は横浜へみ直さず、判決に黒島へ戻った。紗季へ緒に暮らしたいとも、会いに来てほしいとも言わなかった。連絡先だけを渡し、《返事がなくても、それをあなたの答えとして受け取る》といた。

紗季はそのを帳へ挟んだ。すぐ話をかけなかった。母を見つけることと、母娘の関係を再することは、別の決定だった。

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