みかん小説
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"母に贈った家を狙う親戚夫婦" 第2話

「それがあるんだよ」

折り畳まれた枚の。

ノートから破ったような片だった。

浩司が得げにテーブルへ広げる。

そこには、確かに母の字でこうかれていた。

《体調良の、宅の管理を浩司に依頼します》

そのには母の署名。

私は何度も読み返した。

を譲るとはかれていない。

同居を許すともかれていない。

体調良の、管理を頼む。

それだけだ。

「ほら」

浩司が笑った。

「ちゃんと頼まれてるだろ?」

「これでむ権利があるとってるの?」

「族なんだから細かいこと言うなよ」

里美まで笑う。

「裕子ちゃんも、たまには遊びに来ていいから」

私は彼女を見た。

遊びに来ていい?

私のに?

今すぐ荷物をへ投げしたかった。

しかし私は拳を握りしめた、ゆっくりいた。

施管理の仕事を以続けてきて、つだけについたことがある。

揉め事が起きた、鳴ったが勝つわけではない。

最に勝つのは、証拠を残しただ。

「分かった」

私はく答えた。

里美が勝ち誇ったように笑った。

「話がくて助かるわ」

私は仕事用の鞄からスマートフォンを取りした。

連絡先をく。

浩司が尋ねた。

「誰に話するんだ?」

答えず、発信ボタンを押した。

回目のコールで相がる。

「もしもし。森田です」

を見ながら続けた。

「今、自宅へ戻りました。例の件です」

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しを置く。

「すぐに来てください」

話を切った。

浩司と里美は顔を見わせた。

それから、声をげて笑った。

「まさか警察?」

浩司が缶ビールを持ちげる。

「族の話に警察呼んだって、何もしてくれないぞ」

私は何も答えなかった。

分。

玄関のインターホンが鳴った。

「こんなに誰だよ」

浩司は完全に自分が主になったような顔で玄関へ向かった。

「俺がる」

私はそのろをゆっくり歩いた。

ドアがく。

そこにいたのは警察官ではなかった。

母が暮らしを始めるに私が契約した、ホームセキュリティ会社の警備員だった。

「森田様のご自宅ですね」

配の責任者が言った。

「緊急確認請を受けて参りました」

浩司の顔から笑みが消えた。

「警備会社?」

私は頷いた。

「張から帰宅したところ、私が把握していない荷物が運び込まれ、親族が居を始めていました。所者である私から退を求める能性がありますので、現の内の状況を第者として記録してください」

浩司が慌ててへた。

「ちょっと待ってくださいよ。勝にんでるんじゃありません。文おばさんから正式に頼まれてるんです」

またを見せた。

警備員は内容を確認したが、表は変えなかった。

「親族の居権や所権について、弊社が判断することはできません」

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浩司がこちらを見て笑った。

「ほらな」

「ただし」

警備員が続けた。

「契約者様から請があった現の状況記録については実施できます」

笑いが止まった。

私はリビングへ案内した。

ゴルフバッグ。

スーツケース。

量の類。

母の器を使った事。

持ち込まれた雑誌。

廊を塞ぐ荷物。

写真が枚ずつ撮される。

里美が自分の雑誌を慌てて抱えた。

「何でこんなものまで撮るの?」

「現点の状況を正確に残すためです」

警備員は淡々と答える。

私はさらに言った。

「玄関の入退ログも確認できますか」

その瞬だった。

浩司の顔が変わった。

「そんなの関係ないだろ」

私は彼を見る。

「あなたがいつから“管理”を始めたのか確認したいだけよ」

警備担当者が操作パネルをいた。

このでは、通常使用している私と母の鍵とは別に、緊急用の予備キーを登録している。

母が倒れたなどのため、から本だけ浩司に預けてあった。

「記録を確認します」

警備員が画面を見た。

「予備キーが複数回使用されていますね」

「いつですか?」

「最初は……、午分です」

私は顔をげた。

。

さらに。

。

入りがある。

以はに何度も閉されている。

あるは玄関扉がいた状態になっていた。

型荷物をし入れした能性も考えられた。

警備員が報告へ記録する。

私は浩司を見る。

「あなたが母から管理を頼まれたのはいつ?」

「だよ」

「にもそういてあるわね」

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