みかん小説
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"白米だけの夕飯を出されたので、家を出ました" 第5話

半、私はこのから消える

「麻子がすれば済む」

公平は、その言葉をにした分には眠っていた。

私の隣で、何の配もなく寝息をてている。

私は暗い井を見ながら、りではなく議な静けさをじていた。

経理の仕事をしていると、何度計算してもわない数字に会うことがある。

そんな、焦って数字をかしてはいけない。

原因を探す。

つずつ記録する。

どこで狂ったのかを確かめる。

このも同じだった。

私はずっと、

「私のがりないのかもしれない」

「芳さんも夫をくしてつらいのかもしれない」

「公平も仕事で疲れているのかもしれない」

そうやって自分の方の数字を修正し続けてきた。

でも違った。

わないのは私ではない。

このそのものだった。

私はスマートフォンのメモをいた。

《104 曜》

《昼 公平と義母は特うな。私だけ梅干しおにぎり個》

《義母「昨答えした罰」》

《公平 笑って止めず》

《夜 公平「唐揚げのから母さんに相談されていた」「好きにさせとけと言った」》

《最に「麻子がすれば済むだろ」》

そこから過へ遡った。

。

唐揚げ。

公平個。

芳個。

私個。

。

すき焼き。

私の分だけ肉なし。

いせる付を全部いた。

並べてみると、私の皿はしずつ軽くなっていた。

量を減らす。

を抜く。

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別の物を与える。

次は何だろう。

たぶん最は「何もさない」だ。

そうった。

そして私は、初めてをることを具体に考えた。

その夜にびすことはしなかった。

荷物を抱えて実へ逃げれば、芳は親戚へこう言うだろう。

《嫁がになってした》

公平もきっと、

《母さんとちょっと揉めただけなのに》

と言う。

それは嫌だった。

私は揉め事を起こして逃げるのではない。

自分の活を取り戻すために、きちんとる。

む所。

お。

類。

法律。

すべて揃えてから。

私は自分に期限を決めた。

芳は「半だけ」と言ってこのへ来た。

その半は守られなかった。

ならば私は、自分だけの半を作る。

今から半。

。

度末の締めの。

それまでに全部準備する。

翌週、野の実へ泊した。

母には何も話さなかった。

「最忙しくて顔見せてなかったから」

そう言って、実に置いたままだった結婚の定期預の通帳を持ち帰った。

百万円。

独代、しずつ積みてたおだった。

次に類を移した。

パスポート。

関係。

保険証券。

与資料。

自分名義の通帳。

度に持ちせば気づかれる。

だから週につずつ。

仕事用のバッグへ紛れ込ませ、会社のロッカーへ移した。

公平とのLINEも保した。

《今も私の分だけなかった》

既読だけで返事がないもの。

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《お母さんのこと、今夜話せる?》

《またかよ》

その画面も付入りで保した。

に入ってからは、料理をすふりをして卓の写真も撮るようになった。

分の皿を枚の画面へ入れる。

公平と芳には焼き魚、煮物、噌汁。

私には鉢つ。

言葉で説するより分かりやすかった。

。

会社くの定で、私は初めて職の先輩・美穂さんに話した。

さんはに婚を経験している。

全部聞き終えると、箸を置いた。

「さん」

「はい」

「それ、度弁護士さんに相談しよう」

私は驚いた。

「弁護士まで?」

「私も昔、同じことった。こんな庭の話くらいで弁護士なんてって。でもにいると何が普通か分からなくなるのよ」

さんは帳へ名をいた。

《原恭子法律事務所》

「私が婚したの先」

週。

私は原弁護士のに座っていた。

記録。

写真。

計の数字。

先はつずつ見た。

「よくここまで残してありますね」

そして計の額を聞いた。

「計座へ毎万円?」

「はい」

「ご主は?」

「万円です」

「費は?」

「ほぼ私のカードです」

「義母さんは?」

「ゼロです」

原先はしばらく数字を見つめた。

「さん」

「はい」

「あなた、ご自分がっている以にこの庭を支えていますよ」

その言葉を聞いた。

私は初めて、自分がくなかったのだとえた。

帰り際。

先は言った。

「をるなら、順番を違えないでください」

む所を決める。

自分の物だけを移す。

活費の変更は、るにわせる。

そして、たの連絡は先を通す。

私は全部帳へいた。

まだ公平も芳もらない。

私が毎朝このをるたびに、切な物がつずつ消えていることを。

が次に気づくのは半。

私がこのから完全に消えただった。

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