みかん小説
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"白米だけの夕飯を出されたので、家を出ました" 第12話

嫁が消えた

私がた。

あのマンションの暮らしは、すぐに回らなくなった。

最初に困ったのはだった。

の昼。

芳はいつものようにタブレットからを頼もうとした。

アプリはログアウトされている。

公平へ、

「入り直して」

と言った。

「俺のカード入れればいいんだろ?」

「そうよ」

「母さん、自分のカードないの?」

「あるけど」

「じゃあ自分で払えよ」

芳は驚いたそうだ。

これまで公平は度もそんな言い方をしなかった。

けれど母親の自宅へ万円の賃が入っているとった翌だった。

公平のでも何かが変わっていた。

事も変わった。

芳は料理を作ることはあっても、材料のくを私のカードで買っていた。

ネットスーパー。

米。

調料。

肉。

魚。

それが止まった。

半ば。

夕はスーパーの半額総菜が増えた。

公平がパックの唐揚げを見て、

「またこれ?」

と文句を言った。

芳が言い返した。

「嫌なら自分で作りなさい」

「寿司ってたは偉そうだったのに」

「あなたも緒にべてたでしょう!」

「俺は母さんのおごりだとってたんだよ!」

責任の押し付けい。

私がいた頃、そのき先は全部私だった。

料理が悪い。

掃除が悪い。

帰宅が遅い。

の使い方が悪い。

嫁がすればいい。

ところが嫁がいなくなると、責任を押しつける所がなくなる。

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は、互いに向きうしかなくなった。

。

公平が夕の焼きそばへ文句を言った。

めている。

具がない。

芳はり、

「文句あるならで牛丼でもべてきなさい!」

と叫んだ。

公平は黙った。

それは、に自分が私へ言った言葉とほとんど同じだった。

公平は着を持ち、駅の牛丼へったという。

カウンターへで座った。

牛丼を注文した。

そして初めて、

「麻子もあの、ここででべたのか」

とったそうだ。

公平は子供の頃のこともいした。

テストの点が悪かった。

母親へ答えした。

茶ので自分のにだけいご飯が置かれる。

おかずはなし。

芳が言う。

「反省したらしてあげる」

公平にとって、米だけの事は初めて見るものではなかった。

自分も子供の頃に何度も経験していた。

だから私が同じことをされても、

「母さんのいつものやり方」

くらいにしかわなかった。

でも、自分が嫌だったことを妻がされている。

それを横で笑っていた。

温かい牛丼をべながら、ようやくそのを考えたらしい。

ただし、遅かった。

。

賃の引き落とし。

それまで毎に入っていた私の万円は、もう入らない。

りない分は公平が自分の座から移した。

賃。

費。

通信費。

費。

全部、自分で負担する。

公平はに予定していたゴルフを回断った。

「男には付きいがある」

そう言って計へ入れなかったおが、自分の活費へ消えていった。

それから芳の言が、公平へ向き始めた。

「帰りが遅い」

「洗濯の干し方が雑」

「掃除ができてない」

「べた物くらい片付けなさい」

公平は、

「寄りの言くらい流せ」

と私へ言っていた。

自分が受ける側になると、流せなかった。

そして。

公平は初めて母親へ言った。

「もう別に暮らしてくれ」

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