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"雪の空港で消えた四人と第七格納庫" 第6話

録音された夜

復元された音声を再するに、野は会議の扉を閉めた。柴田と鑑識担当者、それに音声解析を担当した技術員だけが残り、部へ漏れないよう携帯話も机からした。35の事件記録ではなく、被害者たち自の最のに触れることになると分かっていたからだ。

テープは激しいノイズから始まった。磁気の劣化で音が揺れ、途切れ、折まったく聞こえなくなる。それでも数秒、く落ち着いた男の声が浮かびがった。

付。

刻。

そして「記録を残す」というの言葉。

男は自分の為を、まるで何かな作品を完成させる過程であるかのように語っていた。を「使」と呼び、空をぶ仕事をしている彼女たちをく観察していたこと、が互いに親しく、勤務に同じで帰ることがいとっていたことまでにしていた。

「完全な偶然じゃない」

野はさく言った。

黒田は事件当にいついたのではない。

何週、あるいは何かもを見ていた。

録音の背では女性たちの声が聞こえた。詳しい言葉までは拾えなかったが、順子とわれる物が何度も「子どもが待っている」と訴え、別の女性が誰かを落ち着かせようとしている。

野は度再を止めた。

これ以、直接な部分を聞く必があるのかという迷いがまれた。

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しかし事件を証し、の被害者へつなげるには、録音全体を確認しなければならない。

半で男はの名をにした。

順子。

理。

奈。

さゆり。

そこまで把握していたことが、単なる職の以の執着を示していた。

「黒田で違いないと考えていいでしょう」

柴田が言った。

職員記録に残っていた声はない。それでも名、施設構造、勤務状況、第7格納庫でしかり得ない報が録音にはすぎた。

そのの午、黒田の元妻・田千恵子とのビデオ面談が実現した。

千恵子は黒田と1987に婚していた。画面に映った彼女はしばらく職員写真を見つめ、それから「違いありません」と静かに言った。

結婚当初、黒田は目たない男だった。酒も賭け事もせず、仕事を休まず、周囲からは真面目な備士だとわれていた。しかし庭では、そのものよりも「を観察すること」に異常な関を示したという。

自宅からは、らない女性をくから撮した写真が量に見つかったことがあった。

「空港の女性がかったです」

「客乗務員ですか」

「制姿のもいました。でも、通勤のや、私に着替えたのもいました」

黒田はそれを写真撮の練習だと説した。

千恵子が嫌だと言っても、やめなかった。

やがて彼女は夫のそのものに恐怖をじ、をた。

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「黒田さんが落ち着ける所について、何か聞いたことはありませんか」

野が尋ねると、千恵子はし考えた。

「系のくに古いがありました。叔母から譲られたです。子どもの頃からそこだけは好きだったと言っていました」

柴田が所を調べ始めた。

その方で財務記録にも奇妙な点が見つかった。

黒田名義の座が、35ほぼつかずのまま残っていたのである。

198912の残は約千万円。

それ以、まとまったが度もない。

届もていない。

民記録も途から追えなくなっていた。

男は公な活から消えていた。

しかし、どこかできていた能性がい。

そして野たちはまだらなかった。

第7格納庫で35眠っていたテープは、黒田が残した記録のほんの本にすぎなかった。

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