みかん小説
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"月30万円の親孝行は、誰の財布から?" 第6話

運命の午半、震える通帳

翌、曜の午半。 れの澄んだ青空の、駅にある方の支ロビーは、(ごとおび)の混雑でくの客がき交っていた。 窓の番号案内板がピピッと子音を鳴らし、員たちの事務な声がび交う。

達也は、仕ての良いスーツにを包み、し胸を張って自ドアをくぐった。 ロビーの待用ソファには、古い毛糸のカーディガンを羽織り、さな提げバッグを膝に抱えた義母のふみ子さんが、さくなって座っていた。 「母さん、待たせたな!」 達也が声をかけると、ふみ子さんはそうに眉を寄せ、ちがった。 「達也……本当にいいのかい? 昨も言ったけれど、私には、万のしがあれば分なんだよ。万なんて……」 「いいから、いいから! 窓で定期送の続きを回設定しちまえば、毎に母さんの座に自で振り込まれるからさ。俺に任せとけって!」

達也は発券から番号札を引き抜き、鞄から取りした活費座の通帳と印鑑をに、悠然と窓へ向かった。 「番の方、番窓へどうぞ」 呼ばれた窓には、代半ばの女性員が笑顔で座っていた。 「いらっしゃいませ。本はどのようなお続きでしょうか」 「あ、この座から、こちらの母の座へ、毎万円の定期自送の続きをお願いしたいんです」

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達也は自信満々に通帳を差しした。 員は「かしこまりました。それではまず、通帳の記帳と現のご残を確認させていただきますね」と通帳を受け取り、元の端末へと通した。

ジジジ……ジジジ……。 インクが打ち込まれる械音が静かに響く。 数秒、通帳をめくって画面を確認した員の表が、微かに張った。 員はもう度端末の数字を確認し、困惑したように達也の顔を見げた。 「あの……お客様。変申しげにくいのですが……」 「ん? 何ですか? 委任状か何か必ですか?」 達也は鷹揚に笑った。 しかし、員から返ってきた言葉は、達也の鼓膜を疑わせるものだった。

「いえ……現こちらの座の残が、万千百円となっておりまして……」

「……は?」 達也の笑顔が、そのまま固まった。 「万……? 何言ってるんですか、見違いでしょう。昨、うちの妻が今分の活費を振り込んでるはずですよ」 「はい、昨付で万円のお振替は確かにございます。しかし、その直に宅ローンの引き落としで万円、先分のクレジットカード決済で万円、費等で約万円が引き落とされておりまして……現の差引残は、万千百円です。万円の定期送を設定されますと、第回目の引き落としから残でエラーとなってしまいますが……」

員の声は決してきくなかったが、静かなロビーので、達也のには鳴のように轟いた。 「な……残……? 万……!?」 達也は員から通帳を奪い取るように引き寄せ、かれたページを凝した。 印字された数字の最。 【差引残 42,150】。

「達也……? どうしたんだい……?」 ろから恐る恐る覗き込んできたふみ子さんの声に、達也の全の毛穴からや汗が噴きした。 窓の員が怪訝そうな目を向けている。周囲の客の線が、自分に突き刺さっているようにじる。 親戚に「毎万仕送りする」と見得を切り、母親をわざわざまで連れてきて、窓で突きつけられた現実が――残万円。

「す、すみません! ちょっと、妻に確認します!!」 達也は通帳を握りしめ、逃げるようにロビーの自ドアをびした。

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