みかん小説
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"自治会を抜けたら、ごみを返されました" 第3話

役所からの返事

ごみ袋をにして勝へ置いた、私は役所の環境課に話をかけた。最初の窓では収集を尋ねられ、担当が替わると今度は集積所の位置を聞かれた。私は「自治会を退会したので、いつもの所へしたごみを返されたんです」と説した。話の男性はすぐに結論を言わず、をめくる音をさせながら話を聞いてくれた。

「が収集するごみであっても、集積所の設置経緯やの使用条件は所によって異なります」。職員は、自治会員でなければ律にせないというの決まりはない方、誰でも無条件に特定の所を使えるとも話だけでは判断できないと説した。の所者、利用世帯、維持管理の約束を確認する必があるという。私は黒をつけてもらうつもりで話したので、し肩透かしをった。

私は話をかける、別の集積所まで歩いてみようかとも考えていた。けれど、よその班のが同じように困るだけなら、解決にはならない。の収集を守ることと、利用所の約束を守ることは、どちらも必なのだろう。自分だけが楽になる方法を選ばなかったことは、になって役にった。

「それなら、今週の曜はどこへせばいいんでしょう」。私が尋ねると、職員は困った声になり、隣の別の集積所へ勝に置くことは避けてほしいと言った。

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状況を確認して折り返すので、自治会から渡されたと集積所の写真を保管しておいてほしいとも頼まれた。話を切ってから、私は黄いの裏に付をき、スマートフォンで袋と扉を撮した。

息子に相談すれば、きっと「そんなの自治会と話せばいいじゃないか」と言われるだろう。娘の直美は仕事と子育てで忙しく、ゴミ袋の話で呼びすのも気が引けた。けれど、今朝のことを曖昧にしたままにすると、次はすら貼られず、誰が持ち帰ったのかも分からなくなる。私は役所の職員の名と刻をノートにき、恵さんから署名を求められた承諾の内容をいせる限り記した。

夕方、勝の鉢植えにをやっていると、い子をかぶった男性がのでを止めた。岩崎源さん、歳。町の端にある古いで暮らしをしていて、散歩ですれ違えば挨拶する程度の付きいだった。彼の線がごみ袋の黄いへ向き、眉にい皺が寄った。

「まだ、こんなことをやっとるのか」。聞き返すと、源さんは誰が貼ったか尋ねた。私が自治会の指示だと答え、退会したは昔から使えない決まりだと説すると、彼は子のつばをげて私を見た。「昔からだと。誰がそんなことを言った」。その声にはりというより、くしまってあったものを急に取りされたような驚きがあった。

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「黒田さんです。ここは自治会で管理しているから、会員だけだって」。源さんは集積所のある角を眺め、「わしが会をやっていた頃は、そんな話はなかった」と言った。初めて聞く話だったので、私はわず「自治会だったんですか」と尋ねた。源さんは「ものことだ」と言い、まるでしたことではないように肩をすくめた。

私が「では黒田さんが違っているんでしょうか」と聞くと、彼はすぐには頷かなかった。途で決まりが変わった能性もあるから、まず資料を見なければならないという。その慎さに、私はしだけがっかりした。私が欲しかったのは調べ方ではなく、あなたは悪くないという言だったのだと気づいた。

「の朝、におるか」。源さんはそれだけ聞いて帰っていった。翌朝、彼は茶く変した封筒を持って現れた。から取りした枚の写真には、若い頃の源さんと民たち、そのろに真しいごみボックスが写っていた。板の文字を老鏡で確かめた私は、わず写真を机に置き直した。

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