"自治会を抜けたら、ごみを返されました" 第4話
共同という文字
写真の端に写る板には「桜ヶ丘区共同集積所設置記」とかれていた。付はので、写真の裏には民数の名と、当の町内会だった岩崎源さんの署名がある。源さんはカラスにごみを荒らされて困っていた頃、自治会の役員だけでなく、周辺の利用世帯も集まって所を決めたのだと話した。
「自治会のおで作ったんですか」と尋ねると、源さんは首を横に振った。の補助が部入り、自治会の積と利用する々の負担をわせたという。は角のにんでいた田島さんが、所で使うならと無償で貸してくれた。今の恵さんの説に嘘があるとすれば、自治会が管理していることではなく、最初から自治会員だけのものだったという部分なのかもしれない。
「ただし、と今が同じとは限らん」。源さんはそこで話を止め、の持ち主が変わったことや、規約を改めた能性を指摘した。私は写真を見れば決着がつくとっていたが、むしろ確かめなければならないことが増えた。源さんは昔の資料が自治会館に残っているはずだと言い、副会に話して閲覧を申し込んでくれた。
そのの午、役所から折り返しがあった。担当職員は古い補助事業の記録を探すにはがかかるが、なくともが自治会未加入者を律に排除するよう求めているわけではないと説した。
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「管理に必な清掃や費用をどう分担するかは、利用者ので話しっていただく必があります」。私はその言葉をノートにき、会費を払うかどうかと、ごみをすための負担を分けて考え始めた。
翌、源さんと自治会館へくと、律子さんが奥の資料をけてくれた。の棚には古い回覧板、会計帳簿、祭りの記録が別に並んでいたが、背表の文字はれ、棚のには段ボール箱まで積まれている。「の集積所ですか。残っているかしら」と律子さんは困った顔をした。それでも鍵を渡し、机を使ってよいと言ってくれた。
私たちは設置申請、利用世帯覧、使用承諾の写しを見つけた。そこには自治会加入の無を条件とする記載がなく、対象は「周辺利用世帯」となっていた。からの補助の額、各戸が負担した額、清掃を当番でうという約束まで残っている。源さんは「なくとも作ったの話は、これで確かめられた」と言った。
古い利用世帯覧には、持ちだけでなく借のも含まれていた。名の横には当番の順番がかれ、転居したの欄には次の利用者が追記されている。施設を使うが変わっても、所は皆で維持してきたらしい。私は自分がらなかった代にも、今と似た悩みがあったのだろうと考えた。
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私は胸が軽くなったが、次に探した規約改定の記録は見つからなかった。自治会の会則は何度か改められているのに、集積所については「利用者による適正管理」とあるだけだ。会員に限るという文言はない。しかし、文言がないことだけで、恵さんの説を全面に否定できるのか、私にはまだ判断がつかなかった。
廊から「ずいぶん昔のものを調べていらっしゃるのね」と声がした。恵さんが黒いファイルを抱えてっていた。私が共同集積所の設置資料を確認していると答えると、彼女は笑みを崩さず「今とは事が違いますから」と言った。源さんは「何がどう変わったのか、その記録が見たいんだ」と返したが、恵さんは「役員会で確認しておきます」とだけ答えてった。
彼女がいなくなってから、源さんは使用承諾の写しを机に置いた。「田島さんのだったのは確かだが、今は息子さんの代だ。まずこれがきているか確かめよう」。私は類を元の袋へ戻そうとして、棚の段から滑り落ちたいファイルに気づいた。表には「自治会館維持積」とあり、直の度まで数字がきされていた。
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