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"自治会を抜けたら、ごみを返されました" 第6話

消えない名

恵さんは資料へ入ると、机に並んだ議事録を見て「古いものですから、順番を崩さないようにお願いしますね」と言った。律子さんは黙って入の脇へ寄り、源さんは田島誠さんの名が載った頁をいたままかなかった。「この方がくなったのは、議事録の付よりだったはずだ」と告げられても、恵さんはすぐに表を変えなかった。

「席者名簿はのものを元にしていますから、修正が漏れたんでしょう」。そう説して彼女は黒いファイルをき、会計報告の頁を私たちに見せた。事費と積の数字はっている、支払いの領収もある、だから銭の問題はないという。私はその説の部が正しいことを認めながらも、「賛成した数まで違っているなら、何が承認されたか確かめられないのでは」と尋ねた。

恵さんは初めて私をまっすぐ見た。「冴子さん、何を疑っていらっしゃるの」。私は答えを急がず、議事録の写真を撮ってよいか尋ねた。彼女は「個名が載っていますから持ちしは困ります」と言ったが、源さんが閲覧の目と必な範囲を説すると、個名をして該当部分を写すことには同した。私は数字と付をノートにき、原本の頁番号まで控えた。

資料をた、源さんは私に「会計の正だなんて、今は言うな」

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とを押した。帳簿にが残っていることと、承認続きが正しかったことは別の話だという。私は「分かっています」と答えたが、実際にはのでつが混ざりかけていた。誰かにされた公平を調べているうちに、こちらが公平な決めつけをするのは避けたかった。

帰り際に律子さんが見せた迷いをいし、私は彼女を問い詰めるのをやめた。記録の違いに気づいていたとしても、何も緒に仕事をしてきた会へ言いせなかったのかもしれない。もちろん、それで記録が正しくなるわけではない。私はの気持ちを推測する代わりに、まず付と類を確かめることにした。

翌朝、私は田島の現当主へ連絡するに、源さんから教わった古い訃報の記録を確かめた。自治会の保箱には当の回覧板が残っており、田島誠さんの葬儀の案内は確かにの付だった。議事録のとは半れている。さらにと翌の名簿を比べると、所の表記も席数も同じ箇所がいくつかあり、単純な文字の誤記ではなさそうだった。

私は役所の担当者に再び話し、集積所の設置資料の調査状況を聞いた。職員は補助の記録を探しているところで、自治会の会計についてが方に判断するではないと説した。

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「ごみの問題と、自治会の会計や議事録の問題は分けて理してください」。それはたい返事ではなく、私が相に伝える順番を教えてくれる言葉だった。

そのの夕方、律子さんがに来た。回覧板を渡しに来たと言うが、自治会を退会した私のへ回覧板が届くのは自然だった。彼女はので「昨のこと、気になって」とをき、すぐに「会も町のために頑張ってきたなのよ」と付け加えた。私は頷き、だからこそ正しい記録が残っていてほしいのだと答えた。

「田島さんのお名、から気づいていたんですか」。私が尋ねると、律子さんは目を伏せた。「席者の欄は、毎同じ形式を使っていたから」。それ以聞こうとすると、彼女は「今はこれだけ」と回覧板を置いて帰ってしまった。封筒の表には「臨役員会のおらせ」とあり、議題のつに「集積所利用に関する対応」とかれていた。

私がごみをせなくなったことを相談してから、役員会はまだ度もかれていなかった。なのに、承諾はすでに作られ、班さんは私のごみを戻すよう頼まれていた。いつ、誰が、何を決めたのだろう。私は回覧板の写しを取り、最初に署名を求められたの文面と並べた。

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