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"自治会を抜けたら、ごみを返されました" 第10話

会の言い分

臨集会の週、恵さんは自治会館で役員向けの説会をいた。私は会員ではないため席できなかったが、配られた資料には「会費負担の公平性」「集積所の清掃当番」「会員の利用を認めたの響」が並んでいた。恵さんの主張はだった。自治会が々の管理を引き受けている以、費用を負担しないに同じ利用を認めれば、ほかの民の満がまれるという。

私はその理屈の半分には頷けた。実際、集積所のネットを直し、周囲を掃除してきたのは所のたちで、私も自治会にいた頃は当番を務めていた。だからこそ、退会も必な仕事を分担したいと申したのだ。しかし資料には私の申しがかれておらず、「無償利用を希望」と受け取れる表現になっていた。

私は訂正をお願いするをき、控えを取って自治会館の郵便受けに入れた。翌、恵さんから「集会で発言していただければよいでしょう」と話があった。私は「事に配った資料の誤解は、事に直していただけませんか」と頼んだが、彼女は「資料は役員のためのものですから」と答えた。説する会は与えるが、説の順番は自分が決める。そんなをじた。

役所へ持参する資料は、私が理した。黄い、設置申請、使用承諾、自治会の会則を付順に並べ、どの点が確認済みでどの点が未確認かを分けた。

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源さんは「役所のも、それなら答えやすい」と言った。私はを説得するに、相が確かめられる形で伝えることを覚え始めていた。

その午、源さんと緒に役所へった。担当職員は見つかった古い補助事業の台帳を見せ、当の設置申請には「周辺世帯の共同利用」と記載されていることを確認してくれた。ただし、自治会の内部規約がからどう変わったかまではの資料では分からないという。職員は私たちに、所者と利用者、自治会の管理担当者を交えて話しうことを勧めた。

「会費を払わなければごみをせないというの規定はないんですね」。のため確認すると、職員は「なくともそのような律の規定はありません」と答えた。私は言葉を正確にノートへいた。が私の利用を許したわけではないし、自治会がどんな条件も付けられないと言ったわけでもない。都のいい部分だけ抜きさないよう、気をつけなければならなかった。

帰宅すると、玄関先にさな袋が置かれていた。には凍用の保剤と、佐々さんからのいが入っていた。「ごみを置く所に困っていると聞きました。うちの凍庫、し空いています」。私はわず笑ってしまった。困っているのはごみなのに、誰かが気にかけてくれたことが、妙に胸にしみた。

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私は佐々さんのを訪ね、配してくれたことに礼を言った。保剤だけ受け取り、袋を預けるのは慮したが、彼女は「集会では、清掃を分担するって話をちゃんとしてね」と言ってくれた。反対のだったが、私の言葉を聞いて考えを変えてくれることもある。その事実は、類の束よりかった。

方、恵さんは町内を歩き、役員や班に集会への席を呼びかけていた。誰かを脅したわけではなく、管理を続けるには会員の理解が必だと説いていたらしい。彼女にとっても、自分がく守ってきた仕組みが揺らぐことは怖かったのだろう。私はそう理解しながらも、だからといって私のごみを返してよい理由にはならないとった。

集会の、律子さんから通の封筒が届いた。には数の役員会メモの写しがあり、余剰の振替について「次回総会で説」ときされていた。私は付を見て息を止めた。その次の総会の議事録には「承認済み」とあるのに、説した内容を示す資料はまだつも見つかっていなかった。

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