みかん小説
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"自治会を抜けたら、ごみを返されました" 第15話

空いた会席

私は議事録の誤りを見つけたことが、恵さんを会から追いすための具になってほしくなかった。だから、誰かが「会を今すぐ辞めさせよう」と言った、源さんが続きを確認しようと止めたことにほっとした。自分が受けた仕打ちをいしても、決まりを無して相を追い詰めれば、また同じことを繰り返すだけだ。

会のざわめきが続く、恵さんは黒いファイルを閉じた。いつもならの角をきちんと揃えるなのに、そのは枚だけ斜めにはみしていた。彼女は「この状態では静な話しいになりません」と言い、役員会で理してから改めて説すると告げた。誰かが引き止めるよりく、ファイルを抱えて自治会館をていった。

扉が閉まっても、集会は終わらなかった。律子さんは顔を伏せたまま座り、残った役員たちがどうめるか相談し始めた。源さんは「会が帰ったからといって、今ここで勝に解任を決められるわけじゃない」と説した。会則に従って臨総会をく続きと、会計を確認する担当者を選ぶ必があるという。

私は自分のごみの話が置きりになるのではとになり、をげた。「すみません。次の収集が曜なんです」。会の何かが笑ったが、馬鹿にした笑いではなかった。

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役員のが「まずそこを決めないと」と言い、班の佐々さんも「清掃当番は私が調します」と申してくれた。

そのでは正式な利用規則を決めず、役所と所者へ確認するまでの、私が従来の集積所を暫定に利用できるよう、関係者に相談することになった。清掃当番には私も入る。自治会の会費を払うかどうかと切りして、必な維持費を計算する案もた。全員が納得したわけではないが、なくとも「使うな」と言って終わりにはしないことになった。

律子さんは集会の内容をそので簡単にき取り、最に席者ので読みげた。異なる見があった部分も削らず、決まったことと今確認することを分けて記した。私はあのくなったの名が残る議事録をいし、こうして記録を作るだけでも随分違うとじた。誰かがから確かめられることが、まず事なのだ。

会計については、現役の役員だけでなく般の会員を加え、領収、通帳、議事録を照することになった。議事録の誤りは、どの度に何が記載されているか覧にしてから訂正する。余剰の振替が適切に承認されていたかも、当の資料と席者の記憶をわせて調べる。私は調査の結果を先に決めないという条件に、から賛成した。

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帰り、源さんが私のを見て「痛そうだな」と言った。気づくと、爪をてていた掌につの赤い跡が残っていた。「誰のせいだとってるんですか」と返すと、彼は「わしだろうな」と平然と言った。私はわず笑い、初めて肩の力が抜けた。で話したのは何ぶりだろう。言いたいことの半分もに言えなかったが、逃げずに座っていられた。

へ帰って直美に話すると、娘は「どうなった?」と勢いよく聞いてきた。私は会が帰ってしまったこと、帳簿を確認すること、曜は暫定にごみをせそうなことを説した。直美は「すごいじゃない」と言ったが、私は「まだ何も決着してないのよ」と答えた。蔵庫には翌朝の朝用の卵がなく、私はの買い物をいした。

話を切る直、直美が「お母さん、もう自治会には戻らないの」と聞いた。私はし考え、「戻るかどうかは、今決めなくていいとう」と答えた。入るにも入らないにも、それぞれの事がある。そこを認めてもらえれば、同じ町で暮らすことはできるはずだ。私はその夜、黄いを捨てずに封筒へしまい、次の収集に備えてしいごみ袋を枚取りした。

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