"出産の日に捨てられた私の逆転" 第12話
しい董事
「無理よ」
ジーイェンは、父から差しされた類を押し返した。
《スー国際医療グループ 董事就任承諾》
ホーは平然としていた。
「何が」
「何がって、こんな会社をいきなり任せるなんて無理」
「いきなりじゃない」
兄が横からを挟む。
「ここか、医療部の調査資料を番読んでるのはおだ」
「それと経営は別でしょう」
母まで笑った。
「最初から全部でやる必なんてないのよ」
ジーイェンは困った顔で族を見た。
、ほぼ専業主婦だった。
ティンフォンの転勤についてM国へ来て、仕事を辞めた。妊娠してからは、さらにのだけで活していた。
そんな自分が、巨企業のトップに座る。
怖くないわけがなかった。
「のおなら、俺も反対した」
父が言った。
「でも今のおなら丈夫だ」
「どうしてそんなに信じられるの?」
「俺の娘だから、だけじゃない」
ホーは机に置かれた調査報告を指した。
「ってるときほど証拠を確認する。私で取引を切らない。の被害者を自分の復讐に利用しない。そういうなら任せられる」
ジーイェンはしばらく黙った。
そして、ペンを取った。
最初の取締役会。
会議へ入ると、何もの役員が戸惑った顔をした。
「若すぎないか」
「経営経験がないらしい」
「会の娘だからでしょう」
聞こえている。
それでもジーイェンは席につき、最初に枚の表をスクリーンへした。
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「M国向け医療耗材の売について説します」
ざわめきが止まった。
「売は伸びています。しかし利益率だけががり続けている。理由を調べると、グー氏医療グループへ納入した製品の部が正規の使用記録と致していませんでした」
資料が次々と映る。
「部が別会社を経由して再販売されています。さらに支払遅延も始まっている」
担当役員が顔をげた。
「では、契約止を?」
「私がグーと争っているから止するのではありません」
ジーイェンは確に言った。
「コンプライアンス違反の疑いと信用リスクがあるから、規供を止します。第者監査で問題がなければ再を検討する。それなら、会社として説できます」
会議が静かになった。
最に、の配役員が頷いた。
「異議ありません」
次々に賛成が続いた。
決議がた。
グー氏側へ正式通が送られた。
医療耗材の規供止。
監査完まで契約凍結。
ティンフォンは激し、取引担当者へ話をかけた。
「しい董事に繋げ!」
しばらくして話が繋がった。
『はい』
その声を聞いた瞬。
ティンフォンは固まった。
「……硯?」
『グーさん。何か御用ですか』
「なんでおがその話にる」
数秒の沈黙。
そして、ジーイェンは穏やかに答えた。
『申し遅れました。今からスー国際医療グループ董事を務めています』
「何を言ってるんだ」
『私の姓を忘れた?』
ティンフォンは息を止めた。
『スー国際を創業したスー・ホーの、スー』
彼のから、スマートフォンが滑り落ちた。
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