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"父の一周忌、兄が追い出そうとした母子の契約書" 第4話

6万円の領収

正式な遺言が確認されたことで、私はの相続登記をめた。正は遺留分を侵害されたと主張したが、預と駐用を含めれば、最限の取り分を回っていない。売買予約は止され、央リビングは付の返還を兄へ求めた。

私はこれで母子の活を守れるとった。しかし加奈子は、契約にかれた2万円とは別に、正へ毎4万円を渡していたと打ちけた。父が入院した、正がの管理者として現れ、《固定資産税と修繕費が必になった》と説したという。

支払いは現だった。加奈子は領収を求めたが、正は賃がいことを周囲にられると契約自体が問題になると言い、簡単な受取メモしか渡さなかった。6かで24万円。さらに更保証として30万円も支払っていた。

「なぜ、今まで言わなかったんですか」

私の声がくなると、加奈子は俯いた。父から特別に助けてもらった負い目があり、く払っても当然だとったという。正からは、綾子はをにまわせることへ反対している、られればすぐ追いされるとも言われていた。

兄は私と加奈子の双方へ違う話をしていた。私には法占拠者、加奈子には酷な相続。2が直接話さなければ、どちらも兄の説を信じるしかない。

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受取メモには《管理費》とだけかれ、正の署名はない。現を渡した証としてはい。だが里奈が、母親に頼まれて毎封筒へ付をいていた。子どもの字で《正さん 6万円》と記された写真が、加奈子の携帯話に残っている。

私は兄へ返を求めた。正は、の刈り、湯器の点検、税のて替えに使った正当な管理費だと反論した。しかし刈りは加奈子がい、湯器の修理代も彼女が直接業者へ払っている。固定資産税は父の座から引き落とされていた。

正が受け取ったの使途は示されなかった。

その頃、央リビングから内容証が届いた。売買が成しない、付300万円に加え、違約300万円を請求するという。宛先は正だけでなく、《共同相続・綾子》にもなっていた。

兄は、私も相続なのだから半分を負担すべきだと言った。

「父さんのを守りたいなら、300万円払え」

私は契約へ同していない。だが会社は、私の署名が入った《相続同》を保管していると回答した。

送られてきた写しには、確かに私の名があった。

署名の横には、私が今も使っている印まで押されていた。

加奈子が現を渡したは、携帯話の位置報にも正の訪問が残っていた。里奈の写真には、封筒の横へ兄のが写り込んだものもある。

1枚だけなら偶然でも、毎ほぼ同じに訪れ、受け取りにATMへち寄っていた記録がなると、単なる言いがかりではなくなる。

私は加奈子へ、今はどんな費用も現で渡さず、請求根拠と振込先を文でもらうよう頼んだ。彼女は自分が世らずだったと責めたが、まいを失う恐怖があるへ《払わなければていけ》と匂わせれば、静に争うことは難しい。問題は彼女のさではなく、兄がそのいをって利用したことだった。

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