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"父の一周忌、兄が追い出そうとした母子の契約書" 第5話

父がくなった夜の映像

相続同の署名は私の跡ではなかった。しかし印は本物に見えた。私は印鑑を自宅の机に保管し、正へ渡した記憶はない。ただ父の葬儀、兄へ通帳や保険証券を預けた、印鑑箱ごと実へ持ってきたことがある。

吉岡弁護士へ相談すると、まず央リビングへ契約資料の原本保と交渉止を求める通をした。署名の跡鑑定、印照、同が作成されたと所の確認が必だった。会社側も、代理である正の説だけで付を払った経緯に問題がある。

同の付は、父の翌だった。私はその、病院から遺体と緒に実へ戻り、葬儀社との打ちわせをしている。正もほぼ同席していたはずだが、午に1ほど姿を消していた。

兄は会社へ類を届けただけだと認めた。署名と押印は父がに済ませ、付だけから入れたという。しかし父のに作成を変えた点で、類の信用性はきく揺らぐ。

加奈子は、父の当夜について気になることがあると話した。午11頃、実の見守りカメラがに切断され、その直に正がへ入る映像が残っているという。父は入院、空き巣対策として玄関へカメラを設置し、映像を加奈子の携帯話でも確認できるようにしていた。

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保期は通常30で、とっくに消えているはずだった。だが里奈が父の最の姿を残したいと考え、の映像を自分のタブレットへ保していた。

映像には、父がくなったの午1048分、正がでへ入る様子が映っている。には、葬儀ので私が見失った黒い印鑑箱があった。午012分にてきた、兄は父の斎から持ちした青いファイルを抱えていた。

青いファイルは、父が権利証、遺言の控え、加奈子との契約を保管していたものだった。

正は、相続続きのために持ちしただけだと主張した。しかし、その私へ渡された遺品のに、青いファイルはなかった。

映像の最には、もう1映っていた。

午020分、兄がった8分、央リビングの担当者が裏からへ入ったのである。

そして翌朝まで、てくる姿は記録されていなかった。

里奈が映像を保した方法も確認した。父は入院、教の子どもたちへオンラインで宿題を教えるため、古いタブレットを里奈へ貸していた。見守りカメラの通が届く設定も残っており、里奈は父が帰宅する映像を待っていた。父がくなったと聞いた夜、消えてしまうに3分を保したという。偶然ではあるが、子どものしみから残った記録だった。

弁護士は、映像だけで偽造者を断定しないよう私たちへ注した。

正が印鑑箱を持っていたこと、川がへ入ったことは事実だが、署名をいた瞬までは映っていない。読者が納得するような枚の決定証拠ではなく、通帳、メール、類原本、関係者の説を積みげる必があった。

私は映像を里奈から受け取る際、原本をタブレットに残し、複製を2つ作った。1つは弁護士、もう1つは貸庫へ預け、ファイル報と保も記録した。正へ先に見せて消や言い訳の準備をさせず、関係者の説を別々に聞いてから照する。これまで兄の言葉を族だからと先に信じた私が、初めて証拠を守る順番を選んだ。

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