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"剣を捨てない花嫁" 第7話

捨てた娘を返せと言う父

父は以と変わらぬ姿で現れた。

背筋を伸ばし、弟をにしたと同じ厳しい顔をしている。

けれど私にはもう、その顔が昔ほどきく見えなかった。

久世の客で父と向かいう。

臣も隣に座っていた。

「澄を返していただきたい」

父は義隆へをげた。

私はわず笑いそうになった。

嫁にすには私へ度も相談しなかったが、今度は返してもらうと言う。

私は荷物ではない。

そう言いたかったが、黙って父の次の言葉を待った。

「が困っている」

「弟がいるでしょう」

初めて私からをいた。

父の眉がいた。

「まだ赤子だ」

「だから?」

「おなら弟をまとめられる」

胸ので何かが切れた。

「私が必なくなったから、嫁にしたのではありませんか」

「には事がある」

「私にもあります」

父は私を睨んだ。

昔なら、それだけで何も言えなくなった。

しかし隣に臣がいた。

助けてもらおうとったわけではない。

ただ、自分の言葉を言ってもいいのだとえた。

「私は久世に嫁ぎました」

「借のためだ」

「それを決めたのはお父様です」

「親に向かって」

「親なら、何をしても許されますか」

部が静かになった。

父は私から目を逸らした。

「おは変わったな」

その言が、昔なら怖かった。

今は違う。

「はい」

私は答えた。

「変わりました」

父はの状況を話した。

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借の部を返したものの、弟が減り、修繕費もなり、さらに志乃を通じたの扱いが複雑になっていた。私が戻り、以のように会へれば、の名が再びがると考えたらしい。

私は理解した。

父が欲しいのは私ではない。

私の剣だ。

昔と何も変わっていない。

「戻りません」

父の顔が張った。

「を捨てるのか」

「私は度、に捨てられました」

ったより静かな声がた。

父は何も言えなかった。

帰り際、父は臣に向かって言った。

「この娘は女として役にたんぞ」

臣がちがった。

私は止めようとしたが、その必はなかった。

彼は鳴らなかった。

「だから何です」

「何?」

「私は妻に働きを求めた覚えも、飾りを求めた覚えもありません」

父はで笑った。

「今はそう言える。だが子ができれば分かる」

臣はしを置いた。

「子どもができても、澄が澄であることは変わりません」

父は何も答えず帰った。

その夜、私は久しぶりに泣いた。

臣のではなく、の隅でで泣いた。

父に拒絶されたは泣かなかった。

嫁にされたも泣かなかった。

だが自分から初めて父を拒んだことで、握り締めていたものが全部ほどけた。

臣は何も言わず、しれた所に座っていた。

泣き止んだ頃、彼が刀を本差しした。

「振るか」

私は受け取った。

「はい」

それだけで分だった。

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