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"誤爆LINEの夜" 第15話

慰謝料よりかったもの

青からの慰謝料については、最終に示談が成した。

額だけ見れば、が変わるようなではない。

受け取ったところで、壊れたが戻ってくるわけでもない。

だから俺は、を受け取った瞬にすっきりするとっていなかった。

実際、その通りだった。

座へ振り込まれた数字を見ても、何もじなかった。

むしろ、その数字によって「本当に終わったのだ」と実した。

青はその、しばらく会社に残った。

ただ、勤怠について本にも確認事項があり、以と同じようには働けなくなったらしい。

具体な処分内容を俺がるではない。

数か、別の会社へ転職したと聞いた。

健太については、青とは事が違った。

俺と子がすでに別居していると聞かされていたと主張し、それを裏づける子からのメッセージもあった。

弁護士と相談し、俺は必以に争わなかった。

納得できない気持ちがゼロだったわけではない。

だが誰にでも最限のりをぶつけることが、自分を救うとはえなかった。

番かったのは、子との婚だった。

類は、へ名をき、条件を確認し、提すれば終わる。

しかし暮らしたとの活を理する作業は、それほど簡単ではない。

器。

具。

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写真。

旅先で買った物。

結婚祝いでもらった計。

つつに記憶がある。

を理している途、俺は器棚の奥からつのマグカップを見つけた。

付きい始めたに、子と旅先で買ったものだった。

青と。

俺が青。

子が。

昔、朝のたびに使っていた。

いつのにかしいカップに変わり、奥へ追いやられていた。

俺はしばらくつを見た。

捨てようかとった。

けれどやめた。

物に罪はない。

箱へ入れた。

婚が成する直。

子から最にが届いた。

謝罪と、これまでの活への謝がかれていた。

そこには初めて、

《あなたにバレなければ続けていたとう》

という文があった。

俺はそこを何度も読んだ。

残酷だが、たぶん番正直な言葉だった。

《自分からやめられるとっていた。でも、実際はやめられなかった》

《あなたがホテルに泊まると言った、嬉しいとった》

《そのことを今になって番悔しています》

俺はを最まで読んだ。

返事はかなかった。

許すとも、許さないとも言わなかった。

ただ、そのだけは捨てなかった。

過を美化するためではない。

自分がなぜ婚したのか、いつか記憶がれたに忘れないためだった。

そして翌週。

俺と子の婚は正式に成した。

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