みかん小説
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"四十九日の絶縁" 第5話

寝の密談と、暴かれた略奪計画

「……やっぱり、そうだったのね」

受話器を置いた私は、暗ので静かに呟いた。 りで体が震えることはなかった。むしろ、脳の奥底が氷のように研ぎ澄まされていくのをじていた。 義母の悦子は、最初から子供たちを私に返す気など毛なかったのだ。

実は――夫の公平がくなってからわずかの夜、私は娘のから、ある恐ろしい「秘密」を打ちけられていた。

あの、公平の遺骨が義実に戻り、線の煙が漂う夜のことだった。 眠れずにいた私がリビングへりていくと、階段の踊りで、歳のが唇を噛み締め、じっと息を潜めていた。 『、どうしたの? こんなところで』 私が声で尋ねると、は私のをく引き、自へと引き入れた。 そして、震える声でこう囁いたのだ。

『お母さん……驚かないで聞いて。夕方、陽翔がおばあちゃんの部から戻ってきた、私に「内緒のお話」をしてくれたの』

の話によると、義母は公平の遺ので遊んでいた歳の陽翔を自に招き入れ、甘い国製のチョコレートをべさせながら、こう囁きかけたのだという。

『ねえ、陽翔ちゃん。これからはね、おばあちゃんとだけで、このきなおで暮らしましょうね』 『うん? お母さんとお姉ちゃんも、緒でしょ?』 『いいえ、違うのよ。

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お母さんとお姉ちゃんはね、もうすぐくへお引越しするの。陽翔ちゃんはおばあちゃんとっきりで暮らすのよ。そうしたらね、毎おもちゃをほど買ってあげるし、級なお菓子もべ放題。陽翔ちゃんの言うことなら、何でも聞いてあげるわ』 『えっ! 本当に何でも買ってくれるの?』 『ええ、もちろんよ。陽翔ちゃんが好きな、ミッキーのいるディズニーランドにも、何回でも、何百回でも連れてってあげるわよ!』 『わーい! じゃあ僕、おばあちゃんと緒にいる!』 『ふふふ、お利ねえ。……でもね、陽翔ちゃん。このことは、お母さんとお姉ちゃんには絶対に内緒よ。おばあちゃんと陽翔ちゃんだけの、男同士の秘密の約束。破ったら、ミッキーのところへはけなくなっちゃうからね。分かった?』

歳の幼い子供が、好きなキャラクターとお菓子の誘惑に抗えるはずがない。 陽翔は無邪気に頷き、そので姉のの元へき、『お姉ちゃん、これ内緒の秘密だよ!』と、誇らしげにすべてを喋ってしまったのだ。

『お母さん……おばあちゃん、陽翔を奪う気だよ』 は涙をいっぱいに溜めた瞳で、私の袖を握りしめていた。 『私、お父さんがんじゃった、おばあちゃんが話で誰かと話してるのを聞いちゃったの。「これで跡取りの男の子は私のものよ」って……』

その、私は激しい悪寒とともに、すべてのパズルのピースが音をてて嵌まりっていくのをじた。

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なぜ、義母は娘のを徹底して遇し、歳の陽翔だけを異常なまでに甘やかしていたのか。 なぜ、法の当に、私を喪のままから叩きしたのか。

義母の狙いは、単なる嫁いびりなどではなかった。 夫をくした私から親権を奪い、男の血を引く「男児」である陽翔だけを元に残し――そして、にいる次男の修平夫婦の元へ、ある「恐るべき画策」を仕掛けようとしていたのだ。

その確信を裏付ける決定な証拠が、私の元のスマートフォンに届いたのは、まさにその翌朝のことだった。 画面に表示された発信者は――くシンガポールにいるはずの、弟・修平さん本だった。

受話器の向こうから聞こえてきた修平さんの第声は、私の像を絶する、背筋の凍るような言葉だった。

『……義姉さん、本当に申し訳ありません! 母さんが……うちの母さんが、とんでもない類を勝に偽造して、シンガポールの本使館に提しようとしているんです……!』

画面を見つめる私の瞳から、すべての迷いが消え失せた。 悦子。あなたは今、自分が決して踏み込んではならない神聖な領域にを踏み入れた。 子供たちを奪おうとする悪魔には、相応の獄を用しなければならない。

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