みかん小説
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"四十九日の絶縁" 第13話

赤い差押通と、止まった気

方、その頃の浅野の義実。 かつては「町内の旧」と持て囃された本の扉には、落ち葉が吹き溜まり、見るもなく荒れ果てていた。

「痛い……っ、あいたたた……!」 暗いリビングのこたつので、悦子は湿布の貼られた首を抱え、脂汗を流して呻いていた。 捻挫したはに腫れがり、ちがることすらままならない。 台所には、数に所のコンビニの宅配で頼んだカップ麺の空き殻と、干からびたパンの袋が散乱し、異臭を放っていた。

ピンポーン、ピンポーン。 けたたましくインターホンが鳴り響く。 「だ、誰よ……! 今、が痛くてけないのよ!」 うようにして玄関のインターホンの受話器を取ると、たい男の声が響いた。 『幸の債権回収部の者ですが。野悦子さんですね。再にわたる督促にもかかわらず、ご返済が確認できておりません。本に指定座へご入がなければ、裁判所を通じて産競売の申てに入ります』

「ひっ……! ちょ、ちょっと待ってください! 息子が……息子の修平がから送してくれるはずなんです!」 『修平様からは、すでに「切の債務に関しない」旨の弁護士通をいただいております。言い逃れは通用しませんよ』

ガチャン、と無に切られた通話。 悦子は受話器を取り落とし、たい板張りの廊にへたり込んだ。

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郵便受けには、赤や黄の督促状が溢れかえり、にまで零れ落ちていた。 固定資産税の督促、局からの止予告、そして気料の最終通告。

「修平……さおりさん……どうして……! あんなにがってあげたじゃないの! あの貧乏育ちの裕子なんかより、ずっと切にしてあげたのに!」

その、バチンと鈍い音がして、部の照が斉に消えった。 たいの夕暮れのが、急速に部を呑み込んでいく。 エアコンの送音が止まり、静まり返った広な敷に、すきまのヒョウヒョウという気な音だけが霊した。

「寒い……暗い……! 誰か、誰か助けて……!」 悦子はスマートフォンのかりを頼りに、親戚へ話をかけまくった。 かつて公平の葬儀で、私が泣かないことを緒に嘲笑ってくれた従姉妹、お元を贈って自話を聞かせていた義弟。 しかし――

『おばさん、うちにも活があるんだから無理だよ。それに、公平君のお嫁さんをゴミ捨てに追いしたって噂、本当かい? としてあんまりだよ』 『もう話してこないでちょうだい。うちの夫にも迷惑なのよ』

ガチャリ、ガチャリと、無に切られていくコール音。 誰も助けてくれない。 おをばら撒き、見栄を張って築きげてきた関係のすべてが、が尽きた瞬に、蜘蛛の子を散らすように消えっていったのだ。

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