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"夫の愛人を家に招いた義母、3日後の悲鳴" 第18話

青森のすきまと、伎町の底辺

〇、厳。 津軽峡から吹きつける吹が、青森県郊の寂れた集落をのに呑み込んでいた。

築、あちこちの柱が歪んだトタン根の造平。 隙が容赦なく吹き込む暗い畳で、幸子は煎餅布団を枚ねにしてから被り、ガタガタと歯の根を鳴らして震えていた。 部の隅に置かれた型の反射式油ストーブは、灯油代を節約するために最力に絞られ、完全燃焼の酸っぱい煤煙だけを吐きしている。

台所の流し台で野菜を洗おうと蛇を捻れば、てくるのは骨まで凍みるような氷。 幸子の指先は無数の赤黒いあかぎれで裂け、パンパンに腫れがっていた。 所の商へかけても、かつての同級や親戚たちは、あからさまに目を逸らし、を叩く。 『見なさいよ、あれが京で息子が社やってて、タワマンで優雅に暮らしてるって自してた幸子さんよ』 『嫁に追いされて、着の着のままで逃げ帰ってきたんだってね。見栄っ張りの因果応報だよ』

幸子は言い返す気力すらなく、見切り品のキャベツの葉を握りしめ、をうようにして逃げ帰るしかなかった。 彼女が誇っていた「セレブな姑」の栄は、最初から桜という巨に寄していたツタが見せた、瞬のに過ぎなかったのだ。

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方、同じ刻の京・宿。 伎町の雑居ビルのく、けばけばしいネオン板が点滅する格キャバクラのフロア。 っぽいと煙の煙、そして酔した客の吐瀉物の臭いが充満する暗いボックス席で、結菜は胸元がきくいたミニドレスを着て、油ぎったの客に体を擦り寄せていた。

「もう、専務ったらぁ! お触りは別料ですよぉ!」 引き攣った営業用のアヒルを作りながら、太ももを撫で回す客のを笑顔で払いのける。

拓也のタワーマンションからブランド品を持ち逃げした結菜だったが、彼女の転落は瞬だった。 港区の経営者コミュニティは狭い。 「破産したITベンチャーの社からを毟り取り、会社を潰した悪質なパパ活女」という悪評は瞬くに広まり、彼女を相にする富裕層など誰としていなかった。 持ち逃げしたバッグや計を質で換したも、ホストクラブ通いと見栄の散財であっというに底をつき、結局、職歴もスキルのない彼女がき着いたのは、夜のの最底辺のだった。

「ほら、これ気みしたら、今夜の同伴料プラスしてやるよ!」 客が突きしてきた、物のテキーラのショットグラス。 喉を焼くアルコールを無理やり流し込み、むせ返りながら、結菜はふと、あの豊洲の夜をいしていた。

理のテーブル、煌めくシャンデリア、そして自分の首に巻かれていたIWCの計。 あの、本妻の座を奪えると信じて疑わなかった自らの愚かさに、黒く滲んだマスカラの涙が、胸元へと零れ落ちていった。

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