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"離婚裁判で7歳の娘が見せた秘密の映像" 第5話

古い画面の

私は瀬名のホームページを保し、藤先に送った。夫の振込先と見の作成者がつながったことはきかったが、先は話で「依頼料として正当に支払われた部分もあるかもしれません」と言った。千百万円という額が常識な調査費に見えないことと、それを正だと証することは別だった。私ははやる気持ちを抑え、の通と付を覧にした。

健太郎は私が相談していることに気づいたらしい。翌週、活費の振込を止め、娘の習い事の謝まで「おが払え」と言ってきた。私はの相談窓で当面の活について尋ね、藤先に婚姻費用の請求をめてもらった。計の現を数え直し、使わなくなった自分のを売った。おがなくても、娘の費と通学用品を切らさないことだけは決めていた。

柚は父親が買ったしいタブレットをあまり使わなかった。ゲームをいてもすぐ閉じ、夜になると古い端末を抱えて眠る。画面の隅にはきなひびがあり、健太郎は「壊れてるんだから捨てろ」と繰り返した。私が「修理できるか調べようか」と言うと、柚は珍しくい声で「まだだめ」と答えた。何かを隠していると分かったが、問い詰めれば娘をもっと苦しめる気がした。

ある、佐伯先から連絡が来た。

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柚が図のに描いた族の絵を、先にだけ見せたという。絵にはリビングのきな観葉植物と、そのろにさな角いものが描かれていた。「これ、柚さんの秘密の所なんですって」と先は言った。私は観葉植物のろに隠れて遊ぶ娘の姿をいした。昔から、そこはかくれんぼの定位置だった。

帰宅、柚が私に尋ねた。「ママは、パパが言ったことを全部信じてる?」。私はし考えてから「全部は信じていないよ。ママも確かめているところ」と答えた。娘は膝ので指を組み、「もし、パパがうそをついてたら、パパはもう柚のパパじゃなくなる?」と続けた。その問いには、裁判の類よりいものがあった。

「うそをついたら、してはいけないことをしたって分かってもらわなきゃいけない。でも、柚のパパだったことは変わらないよ」

娘はしたようにも、困ったようにも見えた。私は抱き寄せたい気持ちを抑え、娘が自分から寄ってくるのを待った。柚はしばらく黙ってから、私の肩に額をつけた。「じゃあ、見せてもいいのかな」。何を、と聞くと、娘は首を横に振った。「まだ、ママには見せない。ママがまた泣いちゃうから」

その週、健太郎は私に「柚が何を話したか報告しろ」と何度も尋ねた。私は娘との会話を夫への報告にしたくなかった。

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子どもが親のどちらかに話したことを、もう片方が問い詰める材料にしてはいけない。だから私は「学のことは本から聞いてください」とだけ答えた。夫は嫌になったが、娘はそのやり取りを聞いてしだけ表を緩めた。

翌朝、藤先から話があった。庭裁判所調査官による娘の向確認について、今の続きを相談したいという。私は柚が最定なことを伝え、無理にの争いへ巻き込まないでほしいと頼んだ。先は「もちろんです。子どもの気持ちを守ることを優先します」と約束した。

話を切った直、階でさな子音がした。柚は学へったはずだった。階段をがると、娘の部のドアがしいている。机のにはしいタブレットがあり、枕元の古い端末だけが青くっていた。割れた画面には画の覧が表示され、番のファイル名は『パパのひみつ』だった。さなサムネイルには、私たちのリビングで健太郎と向きう女の横顔が映っている。瀬名玲奈によく似ていた。私は再ボタンを押せなかった。録画の付は、夫が私を「失敗した母親」と呼ぶ夜だった。柚はあの夜、何を見てしまったのだろう。

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