みかん小説
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"「嫁には1円もやらない」義母へ、家族3人の決断" 第5話

引きしの奥の『のこと』

そして迎えた、。義父の回目の命。 冒の破談劇が起きた、運命の昼がりだった。

「嫁には円もやらないから。嫌なら今すぐていけ」 義母の酷無比な宣告に対し、私が「では、本にていきます」と返した瞬、座敷の空気は完全に破裂した。

「ち、ちょっと待ちなさいよ! 何言ってるのよ、本気なの!?」 義母が座布団からを乗りし、切り声をげた。 「脅しのつもり!? 荷物だってあるし、陽太ちゃんの保育園はどうする気なのよ!」 「保育園は転園させません。で分の実から私が送り迎えをします。両親にもすでに話を通してあります」

私が淡々と答えると、義母の顔からサッと血の気が引いた。 嫁が逆らうはずがない、泣き寝入りして謝罪するはずだという義母の絶対な驕りが、音をてて砕け散ったのだ。 狼狽した義母は、助けを求めるように息子の孝介を見た。 「こ、孝介! あなたからも何か言いなさい! 織さんを叱りつけなさいよ!」

畳がミシリと軋んだ。 孝介がゆっくりとちがった。 背筋を伸ばし、母親を徹に見ろす夫の姿を、私はの結婚活ので度として見たことがなかった。

「……じゃあ、俺もていく」

「……は?」 義母の顔が、今度こそ完全に凍りついた。

「織がていくなら、俺がこのに残る理由は何つない。

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俺も陽太を連れて、で緒にていく」 「な、何言ってるのよ孝介! ここはあなたのでしょ!? 男のあなたが、母親を捨ててていくっていうの!?」 「俺のじゃないよ」 孝介の声は静かだったが、底れぬりと失望が宿っていた。 「母さんがさっき言っただろ。『このもも預も、全部ひろみに残す』って。ここは俺のじゃない、母さんとひろみのだ。それに――母さんは、何つやってこなかった。このを支え、母さんの面倒を見てきたのは、全部織だったんだぞ!」

「そ、そんなこと……!」 義母が言葉を失い、ひろみさんが青ざめて元を押さえる、歳の陽太が私のスカートを引っ張った。 「ママ……? お、るの……?」 私はしゃがみ込み、息子のさな瞳を真っ直ぐに見つめた。 「うん。パパとママと陽太の、のおにこうね」

陽太はしの、畳を見つめて考え込んでいた。 そして、顔をげると、はっきりとした声で言ったのだ。 「ぼくも、ママとパパとく! ……ママをいじめるバーバは、きらい!」

「陽太ちゃん……!?」 義母の喉から、掠れた鳴が漏れた。伸ばしかけた祖母のを、歳の孫は自らの志で退り、拒絶したのだ。 完全な孤。自らが振りかざした「遺産」という刃が、息子と最の孫を同に奪いるという自爆劇。

座敷が阿叫喚の混乱に包まれる、私は自へ向かい、に義父の遺品理の際に見つけ、誰にも見せずに切に隠し持っていた「ある冊のノート」

を胸に抱き締めた。 表には、き義父の震える跡で、こうかれていた。

【のこと――久美子には見せんでくれ。あれの面目がたん】

そう、義母はまだらなかったのだ。 、義父が病で密かにき遺した、こののすべての真実と、義母がひた隠しにしてきた「取り返しのつかない罪」が、このノートの最の数ページに克に記されていることを――。

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