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"「嫁には1円もやらない」義母へ、家族3人の決断" 第17話

自の代償と、減りゆく通帳

方、私たちがったの田の旧には、厳しいの現実が容赦なく押し寄せていた。

の初旬、ひろみさんから孝介の携帯に、疲弊しきった声で況報告の話が入った。 「……お母さんね、先週から民の事代サービスを使い始めたのよ」 「そうか。契約したんだな」 「うん。でもね……像以におがかかるの」

ひろみさんが語った内訳は、まさにあの見積通りの現実だった。 週に回、回の事代(掃除、洗濯、作り置きの調理)。それだけで額万千円。 毎の夕の配弁当代が万円。 病院への通院や買いしのためのタクシー代が万千円。 さらに、の額なプロパンガス代と気代、固定資産税の割り積を加えると、義母がで活を維持するために必な額は、実に額万円くに達していた。

「お母さんの遺族は、万円よ……。毎万円ずつ、確実に貯を取り崩して活してるの」 ひろみさんの声は、暗く沈んでいた。 「の残照会を見たら、お父さんの残してくれた預、あと百万円ちょっとしかなかったわ。このペースで使っていったら、あと……お母さんが歳になるには、預が完全にゼロになる計算よ」

「……そうか」孝介は淡々と答えた。 「でも、それが『できる』ということの本当のコストだろ。

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今まで織が無償で引き受けていたから、母さんはので贅沢ができていただけなんだ」

ひろみさんは話の向こうで、く息を吐いた。 「分かってる……。お母さん、事代のスタッフさんにも文句ばかり言って、先週、最初に来てくれたヘルパーさんから担当を拒否されたのよ。『お茶の温度が違う』だの『タオルの畳み方が雑だ』だのって鳴り散らしたらしくて……事業所の責任者からこっぴどく注されて、やっと自分のを理解したみたい」

義母は今、自らので町内会の当番表をめくり、回覧板を隣へ届け、ゴミの分別表と睨めっこしながら暮らしているという。 かつて「嫁にやらせておけばいい」と見していた常の雑務のすべてが、い鎖となって老いた両肩にのしかかっていた。 おを払わなければ、誰も助けてくれない。 理尽なが侭を言えば、はいとも簡単にっていく。 歳を目にして、義母はで初めて「社会のたい現実」を、骨の髄までわっていたのだった。

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