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"「慰謝料500万円」ママ友が出した弁護士の名刺に驚愕" 第5話

消えたおのき先

翌朝、事務所の会議に相沢先と事務の森さんが集まった。私はに撮った名刺の写真をきな画面に映し、類に記載された座名義と話番号を説した。相沢先は腕を組み、名刺の裏面にある私の名をじっと見つめた。

「ウェブサイトに載っている報を集めたのね。でも、所まで本物を使われると、般の方は信用してしまうわ」

事務は代表話の着信履歴を確認した。ここか、見らぬから「林先はいますか」という問いわせが件あったという。受付では籍していないと答えたが、問いわせたはどちらも詳しい事を話さず話を切っていた。

「もしかすると、被害を受けた方だったのかもしれませんね」

私は話番号を控え、警察へ報提供するよう森さんに頼んだ。事務所としても公式サイトに注喚起を掲載し、偽の名刺と請求が回っていることを公表することになった。ただし、まだ捜査なので、特定の保護者の名をすことは避けた。

午には、警察から追加の確認が入った。最初に相談していた女性は、くなった夫の借を理由に請求されたらしい。実際にはその借のを示す資料はなく、見らぬ弁護士を名乗る男に「今払わなければを失う」

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と言われ、怖くなって万円を振り込んだという。

私は胸の奥にいものが落ちるのをじた。法律の専を装ったが、識のないのを利用している。しかも、私たちが毎相談者を迎えている事務所の名が、その具に使われていた。

夕方、すももを迎えにくと、凛ちゃんのお母さんが玄関先で声を潜めた。「浦さんが、ひまりさんのことで変な話をしてるみたい」。学の保護者グループで、私が健也さんにづいたせいで庭が壊れたという噂が流れているらしい。

私は娘のでは詳しく聞かず、帰宅してからメッセージの画面を見せてもらった。織さんは『弁護士にも相談したのに、ひまりさんはいを利用して脅した』といていた。事実とは逆だったが、誰かがそれを信じて広めれば、娘にまで響が及ぶ。

すぐに反論したくなる気持ちを抑え、私は相沢先に相談した。先は「説は必。でも、相と同じ所で言い争う必はない」と言った。学には事実と無関係な噂が子どもに及ばないよう相談し、保護者グループには必最限の訂正だけをす方針にした。

その夜、警察からしい報提供の依頼があった。別の被害相談者が、振込細を提したという。座名義は、私のに置かれた請求と同じ『同会社ミライリンク』。

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個の慰謝料を受け取る座としては自然だが、これで複数の請求が同じ受け皿につながった。

私は法登記の公報を取り寄せた。登録された事業目は広告、投資関連の報提供、ウェブサービスの運営。所は宅のさな賃貸事務所で、設からまだも経っていなかった。

代表社員の欄を読んだとき、わず指を止めた。そこには『浦健也』とあった。織さんの夫であり、私に方なLINEを送りつけてきた物だった。

だが、さらに目を引いたのは、登記に記載された会社設だった。それは織さんがスーパーで「借までして投資した」と話したよりも、ずっとだった。に困っていついた度きりの嘘ではないのかもしれない。私はその付を赤いペンで囲み、相沢先へ連絡した。

「先、あのたち、借を作ってから詐欺を始めたとは限りません」

話の向こうで先がく息をのんだ。私は机のの資料を並べ直した。そこには、まだつも説のつかない、計画の始まりが残っていた。

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